22'キーンランドC/各馬考察⑥ヴァトレニ
★基本データ+血統★
★注目レースのラップとバイアス★
★馬場・コース適性★
2連勝中の青函Sや志摩Sは距離こそ違えど、高速馬場とまでは言えないぐらいの少し時計が掛かる良馬場で2連勝を収めている。
未勝利クラスや1勝クラス戦では洋芝の超高速馬場の対応も出来ているし、基本的には良馬場適性が高いタイプと見ておくべきだろう。また超高速馬場とは言っても洋芝の札幌コースだったこともあるので、野芝の超高速馬場でどうか…というのは走ってみないとわからない。今回は関係ないのでスルーする。
下級条件の1500m戦ではあるが、札幌コースを3連勝する実績もあるし、前走の青函Sでも圧倒しているので、洋芝適性は高いと推察出来る。
この点はかなりプラスファクターとして見ておきたいところ。
未勝利戦やトリトンSのパフォーマンスは物足りないので、含水率の高い馬場が出てきたときは少し注意が必要だと思っている。
ただし、距離短縮で良さが出てくるパターンもあるし、札幌適性の高さでカバーしてくる可能性もあるので、ここら辺の兼ね合いは少し難しいところ。
グラスワンダー産駒なので、欧州型のロベルト系ということもあり、大雑把に見れば時計の掛かる馬場を苦にするようなタイプではない気がする。時計の掛かる馬場が登場した時はここが試金石になりそう。
★脚質★
ヴァトレニは先行脚質が主軸というのが見てわかる。
前走の青函Sでは初の1200m戦だったが、外枠から無理して追い出すこともなく先行策を打てたのは良かったと思う。ただし青函Sは前半のペースが落ち着いたこともあり、2番手の位置でも前半バイアスは-0.1のミドルバランス。後半バイアスもミドルバランスなので先行したヴァトレニにとっても苦しい展開ではなかったと思う。
今回は青函S以上に重たい馬場が登場してくる可能性があるし、なおかつ前半のペースアップも十分想定される。そうなった時に先行策を打ってオーバーペースにならないかどうか…という不安点はあるね。
含水率の高い馬場適性はさておき、ペースが落ち着いてくれれば十分好走はあるだろう。
★総合評価★
六番人気のヴァトレニ。
◎を打つ可能性がないとは言えないが、現時点では▲に近いかな。
札幌コースの適性は非常に高いだろうし、1200m戦も前走でクリアしてきたのはかなりプラスファクターだと思う。
あとは含水率の高い馬場で前半がペースアップした時に対応出来るかどうかだろう。ペースが上がった時のポジショニングに関しては難しいタイプだと思うが、馬場適性に関してはグラスワンダー産駒ということで目を瞑ることは出来ると思う。
重い印を考えてはいるが、枠順や追切の内容をみて最終的に判断したい。
馬場は時計が掛かっても良いので「良馬場」が欲しい。