
25'東京新聞杯/ブレイディヴェーグ
★基本データ★

★考察★
●23'エリザベス女王杯(1着:-0.1秒差)3走前

★レースラップ★

★当馬推定ラップ★

★ラップ比較★

★レースタイプ★

追切評価「S」
馬場「良(-3):標準馬場(タフ馬場寄り)」
脚質「好位」
スタート「少し煽りながら」
テンのスピードは「12.8(6番手)」とまずまず。
基礎スピード力は「後半特化型」の流れ。
中弛みに関しては、1角~2角地点で大きく緩んで、それ以降はタイトなバランスで流れている。スローバランスにはなっているが、大きく緩んでいるわけではない。
コーナー部分のラップは「12.0-11.7-11.9」なので、そこまで速いラップは求められていない。
仕掛けは「コーナー:L4型」。FS地点からスピードが強く分散されている形。
4角から直線前半にかけてのラップが「11.9-11.0」なので「ギアチェンジ性能」が求められている。
直線は「11.0-11.6」なので、「TS質」は高いものを求められている。ただしL1で失速しているように、無酸素運動は局所的なもの。要は瞬間的なキレ味が求められたと。
L1は「フラット型:-0.04」。少し「瞬発力型」寄りではあるが、まぁほぼほぼ脚は出し切れていると言って良い。
●24'府中牝馬S(1着:-0.2秒差)2走前

★レースラップ★

★当馬推定ラップ★

★ラップ比較★

★レースタイプ★

追切評価「A-」
馬場「良(-20):超高速馬場」
脚質「中団」
テンのスピードは「13.4(10番手)」と遅め。
基礎スピード力は「後半特化型」の流れ。
中弛みに関しては、向正面~4角で少し緩んでいるが決して大きくはない。
コーナー部分のラップは「11.6-11.7」なので、そこまで速いラップは求められていないが、これぐらいのスピードになると内外によるスピードロスの影響が出始めるレベルだと思う。
4角から直線前半にかけてのラップが「11.7-11.3」なので「ギアチェンジ性能」はそこまで強く求められていない。
仕掛けは「ストレート:L3型」。最後の直線約3Fにスピードが大きく分散されている。
直線は「11.3-10.7-10.9」なので、「TS質」はかなり高いものを求められているし、無酸素運動は3Fと持続的なもの。ゆえに「トップスピード性能」が高く求められている。
L1は「瞬発力型:-0.25」。脚は出し切っておらず、完全な「瞬発力勝負」となっている。10番手からまとめて差し切っているように、キレ味で相手を薙ぎ倒したパターンである。最後は少し促しながらのゴールだし完勝と言って良いだろう。
●24'マイルCS(4着:+0.4秒差)前走

★レースラップ★

★当馬推定ラップ★

★ラップ比較★

★レースタイプ★

追切評価「B」
馬場「良(-6):標準馬場(稍高速馬場寄り)」
脚質「中団」
テンのスピードは「12.6(5番手)」と結構速い。
基礎スピード力は「スロー型」の流れ。
中弛みに関しては、向正面後半~3角地点で少し緩んでいるが決して大きくはない。
仕掛けは「コーナー:L4型」。4角地点からスピードが強く分散されている形。
コーナー部分のラップは「11.8-11.3-11.2」なので、FS地点~4角地点でかなり速いラップが求められている。コーナー部分で速いラップが求められているが、京都外回りコースはキツイコーナーが連続する形ではなく、3角と4角の間が疑似直線のようになっている。ここで速いラップが求められても特に内外での影響は大きくないからね。4角地点で速いラップが求められているので、ここでの内外によるロスは多少あると思うんだけど、今回のレースは内馬場が傷んでいるような状態だったし、脚を出し切りやすいレースなので、ラップの見た目以上にコーナーでの内外の差というのはあまり大きくなかったのかなと。
4角から直線前半にかけてのラップが「11.2-11.2」なので「ギアチェンジ性能」ではなく「コーナリング性能」が高く求められている。
直線は「11.2-11.6」なので、4角地点から直線前半まで「TS質」は高いものを求められている。
L1は「底力型:+0.27」。名目ラップが「フラット型」で収まっているため、ブレイディヴェーグはキレ味を持続出来ずに失速した形である。
ややパフォーマンスを落としたようなレースである。
・追切評価を上げてこなかったので状態面に疑問。
・基礎スピード力は「後半特化型」の方が良い。
・仕掛けが強すぎた。
・「コーナリング性能」が強く求められた。
このあたりのどれかが敗因に大きく繋がっている可能性が高いかなと思っている。
★展望★
馬場に関しては、良馬場であれば「超高速馬場」でも「標準馬場」でも問題ないタイプではある。「トップスピード性能」が高い馬なので、どちらかと言えば高速馬場寄りの方がフィットはしそうだけどね。近年の東京新聞杯は割と「高速馬場」が出現しているし、このあたりは良いと思う。天気予報も現状は崩れなさそうだしね。
パワー系の馬場に関しては未知数だが、ロードカナロア×ディープインパクトを考えると、パフォーマンスを落とす可能性の方が高いかなとは思う。
基礎スピード力に関しては、「後半特化型」で良さが出ているので、あまり速いペースを追走するのは得策じゃないだろう。前走のマイルCSも「スロー型」で追走してパフォーマンスを落としている可能性があるしね。
出来れば「スローペース戦」で流れてほしいところではあるが、近年の東京新聞杯は「ミドルペース戦」になることが多いのでね…。「後半特化型」で追走するとポジションは相当下がっちゃうと思うし、懸念材料の一つになってくる感じはする。
道中の流れに関しては、中弛みを利用して良さを出しているタイプではない。東京新聞杯は、中弛み「小」のケースが最も多く、「一貫ペース型」になることもある。いずれにせよ「基礎スピード力」が求められる要因の1つだし、上記の基礎スピード力と合わせて懸念材料の1つになってしまいそう。
仕掛けに関しては、「コーナー型」でも「ストレート型」でも問題ないが、「直線部分」にスピードを強く分散させたいところ。出来ればL3からL1まで強く分散させられれば良いのだが、それは「スローペース戦」になった時にのみ叶う事象かなと。もしくは「超高速馬場+大きな中弛み」という条件が重なった時とかね。
東京新聞杯は、割と全体的にスピードが分散しやすいレースなので、懸念材料の1つ。これも「基礎スピード力」や「中弛み」が影響している部分だからね。
トップスピード性能に関しては、大きく求められた方が良さが出るタイプだと認識している。「無酸素運動持続力」も引き出せるしね。ゆえに馬場は軽いほど良いし、ペースも上がらないほど良い。
今回は馬場はフィットしそうだが、「基礎スピード力」や「中弛み」の条件がフィットしない可能性が高いんじゃないかな。
L1に関しては、「瞬発力型」がベストフィットだと思うが、「フラット型」までは特に問題ないと思っている。
「基礎スピード力」や「中弛み」によるスピードの分散で、L1が「底力型」になってしまうパターンは結構あると思うので、懸念材料にはなってしまう。
想定1番人気ではあるが、上記からかなり疑ってかかった方が良いタイプの馬ではあると思う。
やはり「後半型」+「トップスピード性能」の馬だと思うので、「縦ポジ」が犠牲になると思う。このことから1600m戦は本質的に短いんじゃないかな。開幕週なので「縦ポジ」の犠牲はかなりのディスアドバンテージになるだろうしね。
今回は想定2番人気がボンドガールなので能力的には最上位だと思う。ゆえに素材だけで通用してしまう可能性もあるにはある。東京コース+ルメール騎手という条件も怖いしね。ただし1番人気を考えるとリスクの方が大きいと思う。フラットな評価は△(相手3列目候補)だが、追切評価が良ければ▲(相手2列目候補)まで視野に入れる感じが妥当かな。軸馬は別の馬から入りたい。