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22'京成杯AH/各馬考察①ダーリントンホール

★基本データ+血統★

★注目レースのラップとバイアス★

22'エプソムCは重馬場と含水率の高い馬場だが、時計の出やすさ的な意味ではタフになりきっていない感じの少し特殊な馬場。
ペースバランスは+1.1秒のスローペース戦で、好位につけたダーリントンホールの位置でも稍スローバランスといったところで、後半はトップスピードの質を求められない無酸素運動持続戦といった感じで、究極的なキレ味が求められたわけでもなく、かといって有酸素運動戦にもなりきっていないようなバランス。
GⅢ戦ならまぁまぁ通用するレベルだと思うが、この時の追切はS評価だったことを考えると、少しパンチ不足なのかな…と思うところはあるね。

22'ダービー卿CTは明確な高速馬場。
ペースバランスは-1.3秒のハイペース戦で、中団からの競馬になったダーリントンホールの位置で前半は稍スローバランス。それでも後半はミドルバランスと後半要素が削がれているような形なので、仕掛けの早いレースで後半の余力がないレースだったと言えるだろう。結果からみても追込や差しで決まった前崩れのレースになっている。
高速馬場・縦長・仕掛けが早いという展開で、後半も無酸素運動持続戦に近いバランスのレースタイプだったんじゃないかな。
このレースもGⅢ戦ならまぁまぁ通用するレベルだと思う。この時の追切はB+評価だったので、22'エプソムCよりもこちらダービー卿CTの方がダーリントンホールにとっては良いんじゃないかという判断をしている。

★馬場・コース適性★

高速馬場でも含水率の高い馬場でも好走は出来ているので、馬場不問タイプと見て良いんじゃないかな。
22'ダービー卿CTで好走出来ているように、高速馬場の中山1600mという舞台は問題ないだろう。
馬場不問タイプとは言ったが、時計の掛かる馬場や含水率のある馬場で有酸素運動戦になった好走例は、19'札幌2歳Sが指標になるなのでこれをどう捉えるか。

★脚質★

好位~中団での競馬を主軸としている。
基本的には好位の競馬を得意としているが、1600mのハイペース戦だと中団でのポジションになるイメージで良いと思う。

★総合評価★

ベストバウトは22'エプソムCと22'ダービー卿CTだと思うので、ダーリントンホールは無酸素運動戦と有酸素運動戦の間ぐらいのバランスが求められて良さが出るタイプだろう。好位~中団ぐらいのポジションで長く良い脚を使える展開が一番合うと思う。中山1600m戦ということを考えれば高速馬場が望ましい。中山競馬場はパワーが求められる競馬場なので、馬場が重くなって有酸素運動戦になってどうか…というところ。欧州血統が非常に強い馬なので有酸素運動戦でもやれる可能性は十分あるけどね。

今回は逃げ先行馬候補がそこそこいるので、ペースはミドル~ハイペース寄りになる可能性が高いと思う。縦長のレースになれば22'ダービー卿CTが参考になると思っていて、同じような競馬になれば中団からの差し競馬がハマる可能性は、まぁまぁあるかなと。

京成杯AHは開幕週ということもあり、高速馬場や超高速馬場が出現しやすいレースとなっている。逃げ先行馬が揃っていることもダーリントンホールにとっては良い条件のように感じるかな。
高速馬場で縦長のハイペース戦という条件なら中団からの差し競馬が出来るタイプだし、ペースが思ったよりも上がらなければポジションを上げて先行~好位の競馬で粘り込むことが出来るタイプなので安定感はある。ただし常にパンチ不足な感じもするので、重い印を打ちたい馬というよりは、印は回さなきゃいけないかな、という感じで今のところは捉えている。

一方で今週の天気予報は雨模様が多いので、時計の掛かる馬場や含水率の高い馬場が登場して、有酸素運動の競馬になる確率が高い場合は重い印は打ちづらい感じはしている。