22'函館記念/各馬考察①サンレイポケット
★基本データ+血統★
①22'新潟大賞典
【馬場】
良(+16)[タフ~超タフ]
ペースバランスは-5.1の超ハイペース戦。
レース全体のバイアスと、サンレイポケットのペースバイアスを比較したのが下記のもの。
サンレイポケットが刻んだ前半3Fは36.5秒で+0.2の稍スローバランス、後半3Fは36.5秒で+0.2の稍スローバランス。
-5.1秒の超ハイペース戦で縦長になっている中、⑪番手の後方追走でも前半は稍スローバランス程度。レース全体で流れたと言って良いだろう。前半が稍スローバランスなのに対し、後半も稍スローバランスと失速している。これは仕掛けがかなり早かったレースだったということになる。良馬場ではあるがかなり力の必要な馬場が登場していたことと、前半が流れた割に仕掛けも早くなったことで後半3Fは消耗戦になったと。サンレイポケットはタフ馬場でのバテ差しでは要注目の一頭になることがわかる。特に長い直線のコースではね。
②22'鳴尾記念
【馬場】
良(-18)[高速~超高速]
ペースバランスは+2.5の超スローペース戦。
レース全体のバイアスと、サンレイポケットのペースバイアスを比較したのが下記のもの。
サンレイポケットが刻んだ前半3Fは37.2秒で+0.2の超スローバランス、後半3Fは33.6秒で-0.6の超ハイバランス。
⑦番手の追走ということもあるが、前半は割とレースラップ通りの超スローバランス。後半もレースラップ通りの超ハイバランス。割とレースラップの数値があてになるレースであると。後半は7F地点から強いバイアスになっておりラスト4F戦とみて良いだろう。無酸素運動を長く続けるトップスピード持続力やコーナーでの加速が求められたレース。
①の新潟大賞典とはまるで逆のレースタイプだがしっかりと好走しているため、総合力が高いタイプとみて良いだろう。無酸素運動戦に関してはGⅠの天皇賞(秋)でもそれなりの成果を出しているしね。超A級と比べれば甘いところはあるがGⅢクラスでは高いレベルに位置しているとみるべきだろう。
★22'函館記念について★
最大のカギは縦のポジショニング。基本的には後ろからの競馬をするタイプだが、20'毎日王冠、21'日経新春杯、21'ジャパンCのように好位のポジションを取ることもあるのでそこをどう見るか。
東京コースや新潟外回りコースといった直線の長い競馬場の方が高いパフォーマンスは出ているし、脚質的にも直線は長い方が合うタイプだとは思うね。函館の短い直線はマイナスファクターと見るべきだろう。縦のポジショニングがまるっきりダメというわけではないので割引はそこまで大きくないが。
あとは右回りよりも左回りの方が向いている可能性は高い。これも右回りがまるっきりダメというわけではないが戦歴を見るとね。
小回りに関してもそう。中京コースで行われた鳴尾記念が悪くないレースなので、これも同じくまるっきりダメというわけではないと思うが、やはり広いコースの方が合っている気はする。
「短い直線+右回り+小回り」とサンレイポケットの本来の力を出せそうなコース設定とはまるで逆に位置しているような感じは拭えない。
これに加えて57.5kgのトップハンデなので簡単なレースではないだろう。人気もするだろうし喜んで飛びつきたいタイプではない。
今回のメンバーの中では最上位レベルの力を持っている点。
無酸素運動、有酸素運動を問わない点。
高速馬場、タフ馬場を問わない点。
展開や天気に左右されづらいタイプなので、そういった意味では怖いタイプ。
個人的には△で引っかけるぐらいが良いのかなと現段階では思っている。あとは調教や相手次第で印を前後させたい。