21'東京優駿 各馬考察③ワンダフルタウン/牡3/57.0kg/和田竜二
★血統★
父:ルーラーシップ
母:シーオブラブ(母父:ディープインパクト)
大系統
【ネイティヴダンサー系×サンデー系】
小系統
【キングマンボ系×ディープ系】
国系統
【欧州型×日本型】
-----父-----
ルーラーシップ
(欧州型キングマンボ系)
-----母父-----
ディープインパクト
(日本型ディープ系)
-----父母父-----
トニービン
(欧州型グレイソヴリン系)
-----母母父-----
Acatenango
(欧州型ハンプトン系)
※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。
★レース分析★
①21'青葉賞【東京(3日目)/芝2400(A)/良】
1着(-0.0)/相対指数(88)/絶対指数(112)
上がり3F(34.4/10位)/脚質:先行(27.8%)/展開:前崩れ(35.2%)
瞬発型/後半特化型/準ポテンシャル戦
【LAP】2.25.2(+1.1/スローペース)
12.5-10.6-12.1-12.8-12.5-12.6-12.7-12.5-12.1-11.6-11.3-11.9
(+0.4/-1.5/!0.0/+0.7/+0.4/+0.5/+0.6/+0.4/!0.0/-0.5/-0.8/-0.2)
●前5F/L6L7/L4L5/後3F(!0.0/+0.5/+0.2/-0.5)
②20'京都2歳S【阪神(8日目)/芝2000(A)/良】
1着(-0.1)/相対指数(76)/絶対指数(101)
上がり3F(35.0/1位)/脚質:差し(60.0%)/展開:前崩れ(53.3%)
瞬発型/後半型/ポテンシャル戦
【LAP】2.01.6(+1.4/スローペース)
12.6-11.3-12.7-12.5-12.4-12.5-12.1-11.7-11.6-12.2
(+0.4/-0.9/+0.5/+0.3/+0.2/+0.3/-0.1/-0.5/-0.6/+0.0)
●前5F/L4L5/後3F(+0.1/+0.1/-0.3)
③20'萩S【京都(7日目)/芝1800(A)/良】
3着(+0.2)/相対指数(67)/絶対指数(93)
上がり3F(34.1/1位)/脚質:差し(62.5%)/展開:前崩れ(37.5%)
瞬発型/後半特化型/準トップスピード戦
【LAP】1.48.1(+1.6/スローペース)
12.9-11.0-11.7-12.7-13.1-12.3-11.5-11.2-11.7
(+0.9/-1.0/-0.3/+0.7/+1.1/+0.3/-0.5/-0.8/-0.3)
●前5F/L4L5/後3F(+0.1/+0.7/-0.5)
★21'東京優駿について★
①の青葉賞は、瞬発型/後半特化型/準ポテンシャル戦。
前残り(35.2%)の展開で先行(27.8%)脚質。好位勢が有利なやや前崩れの展開の中、先行脚質で粘りきった形。展開の恩恵は誤差の範囲内だろう。フラットの判断をしておく。
このレースは前5Fが60.5秒と平均ペースで入っているが、中弛みの大きい後半特化型のレース。
好位差し有利な中、先行脚質で粘りきった形ではあるのだが、本番の東京優駿ではおそらくここまで良いポジションは取れないだろう。明確にポジションは下がるタイプだと思う。仮に同じポジショニングが出来たとしてもペースが少しでも上がればパフォーマンスは落ちることが予想されるので、この青葉賞をそのまま評価するのは危険と判断している。
②の京都2歳Sは、瞬発型/後半型/準ポテンシャル戦。
前崩れ(53.3%)の展開で差し(60.0%)脚質。差し脚質有利な展開だったので、展開に恵まれていたと見るべきだろう。
このレースは前5Fが61.5秒と遅い部類の時計だが、それでもややスローバランス程度。後3Fは35.5秒と後半に強めのバイアスがかかっているものの、準ポテンシャル戦。良馬場表記ではあるが時計の掛かる馬場だったとみておくべきかな。
③の荻Sは、瞬発型/後半特化型/準トップスピード戦。
前崩れ(37.5%)の展開で差し(62.5%)脚質。好位勢が有利な展開だったので、末脚の絶対量で差し込んで来た形。0.2秒差の3着ではあるが、負けて強しのレース。
東京優駿を評価する上で参考にしたいのは、準トップスピード戦を末脚量で差し込んで来た③の萩Sになってしまう。ただしレースレベルがそこまで大きいものではない。負けて強しのレースだったとはいえ、今回の東京優駿で通用するかどうかは懐疑的にならざるを得ない。荻Sよりも距離が長いのは良いんだけど、今回のメンツでは距離延長に伴ってポジションを上げられなさそうなのが痛い。
①の青葉賞では先行脚質を見せるも、本番の東京優駿ではポジショニングが下がってしまいそうなのはかなり痛い。ポジションを取れてもペースが上がってしまっては脚も上がってしまうだろうしね。前目で競馬が出来ないとなると荻Sのように差し脚質で末脚量を見せるしかないのだが、前目で競馬が出来るエフフォーリアや、絶対的な末脚量を見せているサトノレイナスと比べると簡単ではないだろう。
②の京都2歳Sのような時計の掛かる馬場が現れた時は、対サトノレイナスで見ればチャンスはあるかもしれないね。準ポテンシャル~ポテンシャル戦になればというところ。とは言え展開に恵まれたレースだったし、かなりの追い風が必要になるだろう。さらに言えば血統的に見ても皐月賞を見ても、対エフフォーリアはどう転んでも強敵になってくる。
ポジションが後ろになってしまう分、優駿牝馬のようにしっかり流れてくれないとノーチャンスかな。前半がスローで入ったところで、どちらかと言えば末脚タイプのワンダフルタウンは前目のポジションを取ってこない可能性は高いし、そもそもテンや二の脚が速いタイプではないので、そもそも前目を取れない可能性が高い。
6戦走って全て馬券圏内ということである程度人気にもなってくるだろうが、個人的には危ないタイプだと思う。【前残り】と【瞬発型】になりやすい東京優駿の軸馬としてはオススメ出来ない。