21'皐月賞 各馬考察⑦グラティアス/牡3/57.0kg/M.デムーロ
★度数
・中山芝2000m(1-0-0-0)
・芝2000m(2-0-0-0)
・中山芝(1-0-0-0)
・騎手 M.デムーロ(初騎乗)
★レース分析
①21'京成杯【中山(6日目)/芝2000(C)/良(10.6)】
1着(-0.1)/相対指数(79)/絶対指数(101)
上がり3F(34.9/1位)/脚質:先行(3-2-3-2)
後半特化型/準ポテンシャル戦/仕掛地点(L5)/最速地点(L2/11.3)
【LAP】2.03.1(37.5-50.4-35.2)(+4.3/超スローペース)
12.6-10.9-14.0-13.3-12.9-12.3-11.9-11.9-11.3-12.0
ペースバランスは+4.3秒の超スローペース戦。
後5Fが[12.3-11.9-11.9-11.3-12.0]と、L2最速のL5戦。
後半特化型の【中弛型】タイプ。準ポテンシャル戦。
パフォーマンスレベルはやや高め。
②20'新馬戦【東京(5日目)/芝2000(A)/稍(13.4)】
1着(-0.2)/相対指数(60)/絶対指数(83)
上がり3F(34.2/1位)/脚質:逃げ(1-1-1)
後半特化型/準トップスピード戦/仕掛地点(L3)/最速地点(L2/11.3)
【LAP】2.06.2(39.6-52.4-34.2)(+6.0/超スローペース)
13.7-12.9-13.0-13.2-13.3-13.2-12.7-11.4-11.3-11.5
ペースバランスは+6.0秒の超スローペース戦。
後5Fが[13.2-12.7-11.4-11.3-11.5]と、L2最速のL3戦。
後半特化型の【加速型】タイプ。準トップスピード戦。
パフォーマンスレベルはやや高め。
★血統
父:ハーツクライ×母父:Lizard Island
大系統【サンデー系×ノーザンダンサー系】
小系統【Tサンデー系×ダンチヒ系】
国系統【日本型×欧州型】
父はハーツクライ。日本型Tサンデー系。
ハーツクライ産駒は2020年にサリオスが2着で健闘している。
近9年の皐月賞で父に日本型Tサンデー系を持つ馬は、2020年サリオス、2018年エポカドーロ、2014年ウインフルブルーム、2012年ゴールドシップ。
母父に日本型Tサンデー系を持つ馬は、2019年サートゥルナーリア、2013年エピファネイア
皐月賞、特に時計の掛かる馬場では相性の良い血統と見て良いだろう。
母父はLizard Island。欧州型ダンチヒ系。
近9年の皐月賞で母父に欧州型ダンチヒ系を持つ馬は、2018年ジェネラーレウーノ、2016年サトノダイヤモンド。
父に欧州型ダンチヒ系を持つ馬は、2017年ペルシアンナイト。
母母父に欧州型ダンチヒ系を持つ馬は、2020年サリオス、2019年ダノンキングリー。
こちらも皐月賞、特に時計の掛かる馬場では相性の良い血統と見て良いだろう。
父母父はトニービン。欧州型グレイソヴリン系。
近9年の皐月賞で父母父に欧州型グレイソヴリン系を持つ馬は、2020年サリオス、2018年サンリヴァル、2017年ダンビュライト。
母父に欧州型グレイソヴリン系を持つ馬は、2014年のイスラボニータ。
母母父に欧州型グレイソヴリン系を持つ馬は、2015年ドゥラメンテ
こちらも皐月賞、特に時計の掛かる馬場では相性の良い血統と見て良いだろう。
母母父はPoliglote。欧州型サドラーズウェルズ系。
近9年の皐月賞で母母父に欧州型サドラーズウェルズ系を持つ馬は、2019年サートゥルナーリア、2016年ディーマジェスティ、2013年エピファネイア。
父に欧州型サドラーズウェルズ系を持つ馬は、2013年ロゴタイプ。
こちらも皐月賞での相性は良い血統と見て良いだろう。
ハーツクライ産駒×欧州型ダンチヒ系ということで、2020年のサリオスに似ている血統になっている。大まかに見ると大系統サンデー×欧州型ダンチヒということで、2016年のサトノダイヤモンドにも似ているかな。
まぁまぁサリオスに似ているということで、時計の掛かる皐月賞では要注目の血統になってくるし、上記の血統分析を見ればわかると思うが、全体的に皐月賞向きの血統になっていると思う。
2戦2勝と無敗で迎えた皐月賞ではあるが、まだ2戦しかしておらず実績面では不安がある。血統面からこの不安要素を払拭してもらいたいところではあるかな。期待を込めて狙っていきたいタイプ。
★21'皐月賞について
まず今年の皐月賞はパワー型のポテンシャル戦が濃厚になりそうなので、これがどうかというところ。
京成杯では準ポテンシャル戦で結果を出したのはまずまずかな。とはいえ+4.3秒の超スローペースと後半特化型のレース。皐月賞は中弛みのレースにはなりやすいが、前半が結構流れるため総合型のポテンシャル戦になりやすい。馬場もタフになってくるだろうし、ポテンシャル特化戦になってもおかしくないかな。
ここら辺は未知数なので血統からある程度評価しなければいけないと思うが、血統面で述べているように楽しみなタイプではある。
テンはそんなに遅くないタイプだが、M.デムーロ騎手なので序盤を上手く運べるかどうかは出てみないとわからないかな。8枠15番ということで大外枠だが、内が荒れ切ってしまうような場合はそんなに悪い枠とはならないだろう。
時計の掛かる馬場の皐月賞では狙いたいタイプではあるが、走ってみないとわからない部分も多いので強くは狙いづらいかな。現状は▲か△といったところ。