ピアニスト渡邊智道さんによるニューヨークスタインウェイでのピアノレッスン
大好きなピアニスト渡邊智道さんのレッスンを東京で受けました。
しかも、憧れのニューヨークスタインウェイのピアノで。
ニューヨークスタインウェイとは?
世界のピアニストが愛してやまない世界最高峰のピアノと言えば、Steinway&Sons(スタインウェイ・アンド・サンズ)のピアノ。
スタインウェイピアノの生産工場はアメリカのニューヨーク(1853年より)とドイツのハンブルク(1880年より)の2箇所にあり、それぞれで材料・形状・アクション・鍵盤・足の固定方法などが若干異なる。
ニューヨーク・スタインウェイは現在でも伝統的な製造方法で作られていて個体差が大きいといわれる。ハンブルク・スタインウェイは、より近代化された工場で製造されており精度が高いと言われる。
同じ会社でも、全く違うピアノだと言うことです。
ピアニストの渡邊智道さんもよく好んで、リサイタルやCDでの演奏に、ニューヨークスタインウェイを使用されています。
その柔らかい音色が、彼の目指す音色と非常に相性が良いようです。
そんなわたしも、智道さんのような音を出したいと憧れているので、今回のニューヨークスタインウェイを使用してのレッスンは大変光栄でした。
さて、今回のレッスンで、通算4回目のレッスンとなるわけですが、振り返ってみます。
1回目は、公民館のフルコンサートサイズのスタインウェイでのレッスン。
ドキドキしました。
2回目は、アップライトピアノでのレッスン。
こんなピアノでも友達になれる智道さんがスゴイ!と感嘆しました。
3回目は、記事には書いていませんが、なんと!わたしの自宅でのレッスンでした。夢のようでした。
わたしの愛用のピアノも、智道さんの魔法で全然違う音色に変えてしまって、感激でした。
そして、今回の4回目のレッスン。
都内の練習スタジオにあるスタインウェイのピアノで練習して臨んだのですが・・・。
全然別物でした。
ニューヨークスタインウェイはコントロールが難しい。
鍵盤もアクションもペダルも今まで弾いてきたピアノと全く違う。
1曲弾き終わって、ボロボロで「ガーン」となっているわたし。
智道さんは、「指大丈夫ですか?疲れてませんか?」
と、まず、わたしの指の心配をしてくださいました。
なんて、優しい。
そして「どうですか?このピアノは?」と聞かれました。
「コントロールできませんでした」と答えました。
「そうなんですよ。このピアノ、すごいじゃじゃ馬なんですよ」と。
じゃじゃ馬なんだ。
コントロールできなくて当然なんだ。
「コントロールしなくていいんですよ」と仰いました。
たしかに。
コントロールしようとして焦れば焦るほど、ますますボロボロになっちゃって、音が散らかります。
仰った通り、コントロールをせずに、音楽に集中すると、理想としていた音が出ました。
智道さんの音の魔法がわたしにもかかって嬉しい。
家に帰って練習すると、あの時の魔法が溶けちゃうのはなんででしょうね。。。
さて、そのニューヨークスタインウェイを使用してのリサイタルが5月7日に東京で行われます。
お近くの方はぜひ足をお運びください。
そして、嬉しいことに大分でも演奏会があります。
ウィーンのピアノ、ベーゼンドルファーというピアノを使用しての演奏会が3月13日にあります。
どんな演奏になるのか、今から楽しみです。
大分では、今月の2月、このような活動もされます。
こちらも、期間中、どんな音楽が創り上げられるのか、楽しみです。