ファイナルコンサート:おんがくのアーティスト・イン・レジデンス 大分出身の若き音楽家たちが「音楽を創る」7日間
大分県出身の4名の音楽家が、大分県にあるiichiko総合文化センターに滞在しながら音楽を創るプロジェクトが、本日ファイナルを迎えました。
ファイナルコンサートで披露する3曲を4人で合わせている様子を、4回の公開リハーサルで拝見しました。
ファイナルコンサート、非常に素晴らしかったです。
おそらく、リハーサルを見ていなくても、このファイナルコンサートだけでも楽しめたとは思います。
ですが、リハーサルの時の音と比べることができて、おもしろい企画だと思いました。
リハーサルでは感じなかった、楽器同士の対話がすごく感じられたコンサートでした。
特に、ヴァイオリンの水谷さんとヴィオラの長石さんは幼少時代からのお知り合いらしく、本当に、2人でおしゃべりしているかのような音。
チェロの宇野さんの心の琴線に触れるような音色や低音の父のような音。
ピアノの智道さんの天から降り注ぐ聖母のような清らかな音。
最高の化学反応でした。
ファイナルコンサートに、7歳の息子も連れて行ったのですが、2人の意見が一致しました。
ドヴォルザーク最高!
夫のふるさとでもあるチェコの作曲家なのですが、「ドヴォルザーク、いい曲かくなぁ~」と2人で盛り上がりました。
もしかしたら、ドヴォルザークの曲を最高の仕上がりにした4人がすごかったのかもしれません。
C.P.E.バッハもおもしろい曲だったし、モーツァルトは神がかった曲でした。
でも、ドヴォルザークが1番、自分たちが生きている時代に近いこともあって(それでも130年以上前)、どこか人間味を感じるといいますか、共感できる曲でした。
2月21日の初めての公開リハーサルで披露してくれたのがドヴォルザークの曲だったのですが、その時はそこまでいいな~とは思わなかったのです。
が。
それは、本番という魔法がかかるのですね。
ピーンと張りつめた「緊張感」の他に、心から楽しんでいる「幸福感」だったり、音に魂をこめている彼らの「HEART」だったり、いろんなモノがその空間に集まっていました。
音が目に見えるようでした。
めちゃくちゃ感動したコンサートでした。
またこの4人が大分で集まって何かをするらしいので、今後ますますの活躍を期待したいと思います。