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スリランカ #8 / トゥクトゥクロードトリップ


時計の針はもう午後11時を指していて朝からの列車の旅と人混みとでクタクタだし、明日は8時出発ときた。

いつものんびりしたがる一人旅でこんなにハードだったのは初めてだった。

食事が終わってからしばらくして外に出てみたが、歩き回る気力もなく結局元のレストランに戻ることに。外では持ってきたお弁当を食べたり、薄い布団みたいなものを敷いて寝てる人たちが多く、この一画から出られないということにも慣れた様子である。

レストランのテレビに映るスポーツ中継を見ながら通行規制が解除されるのをひたすら待った。

いよいよお祭りが終わり鉄のバリケードの前で待ちながら、隣にいたお母さんに抱っこされた小さな女の子と遊んでいると私の方に体を乗り出して抱っこされようとしてきた。

そのまま受け入れて、彼女を抱っこしながらしばらくその家族と話すことに。たったの15分くらいだったのに明日うちにご飯を食べに来ないかと誘ってくれた。

スリランカの人たちはオープンで優しい。

部屋に戻る頃には倒れそうなくらい眠くて、さっさとシャワーを浴びてベットに潜り込んだ。

翌朝ロビーで待ってると他のお客さんの荷物を手伝ってあげながらドライバーの彼が登場した。ついにトゥクトゥクロードトリップが始まる。

お祭りの次の日ということもあってかキャンディの街はとても静かで、背の高い建物は少なかった。走っていると徐々に視界に緑が増えていき、山道に入るとその豊かな自然に驚く。

朝の柔らかい光と車内を抜けていく風が心地よく、自然の持つ特有の匂いも含め、車だったら感じられなかったであろうことが多く、トゥクトゥクにして正解だった。

山道の景色から時折小さな町が現れてそこでバナナやマンゴスチン、ココナッツにジャックフルーツなどをおやつにゆるりと旅を続ける。

何も考えずに風景を見てそれぞれの町の違いを見つけたりしてる時間は結構贅沢だった。

途中でドライバーの彼のオススメフォトスポットやお寺、スパイスガーデンなどで寄り道。シーギリヤの近づくとスパイスガーデンが多く見られる。アーユルヴェーダで有名なスリランカだから自然療法が根付いているのだ。

園内のツアーにてそれぞれの植物やその効能を丁寧に説明してくれとても興味深く、今日会えるなんてラッキーだよという人気のアーユルヴェーダの先生の脈診を受けた。

びっくりするほど的確に体のことを言い当てられた私は、それはもうこのスパイスガーデンに夢中になってしまった。

ちなみに日本で知った時には後の祭りだったけど、このスパイスガーデンの類はぼったくりで有名らしく私も見事にやられた。

いつまで経っても学ぶことは多いw

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続く

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