スリランカ #12 / 贅沢な午後
今日はスリランカ最終日。
今夜の夜中の便で東京に帰る。ロビーの上のレストランに朝ごはんを食べに行った。鳥のさえずりや心地の良い風で木の葉が揺れる音が聞こえるほど静かで、遠くまで続く緑に癒される。
昨日の晩に頼んでおいたスリランカスタイルの朝食はカレー3種類にココナッツロティ、ナイフやスプーンを使っていると、手で食べてみるのも良い経験になるかと思いますよとホテルの人に言われ、せっかくの機会だからとそうしてみた。
思っていたよりも苦戦したけど、スリランカでこんな経験ができるのも良い思い出になる。食後の紅茶の飲みながら本を読んでいると、美しい場所でお茶を飲んでるこの瞬間に文字を追いかけていてはいけないと気づいて本を閉じた。
部屋に戻ると軽くパッキングを済ませプールに向かった。今日も貸切。
日焼けをし、暑くなったらディップする。を繰り返し、チェックアウト近くまでプールサイドでゆっくり過ごす。出発までに水着は乾かないかと諦めてシャワーに入った。
今回 泊まっているホテルはシャワーが外についているタイプで青空や満点の星空の下でシャワーを浴びるのは滞在中のハイライトだった。少しこんがりした肌に浮かれながらこの旅に一着だけ持ってきたワンピースを着て、バックパックを背負って部屋を後にした。
今日は夏南のために洗車してきたんだと言うドライバーはシーギリヤロックが見えるとっておきの絶景スポットに連れて行くからと得意気で、どこかにしっかりつかまっていないとトゥクトゥクから降り落とされるのではないかというデコボコ道で「いいよというまで目をつぶっていていて」という無茶を言うw
さすがに怪我するなと思ったので目は閉じられなかったが、見えてきた風景に彼の意図は取れた。本当に絵ハガキみたいな美しい場所で、一本道左手は緑が生い茂り、右手には広がる湖の先にシーギリヤロックが見える。
スリランカの豊かな自然には驚かされてばかりだった。
まだそんなに知られていないという穴場では現地の人たちが水浴びをしていて、子供のはしゃぐ声を遠くに聞きながらただ黙ってその風景を見ていた。
時間がゆっくりゆっくり流れていった。
続く
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