見出し画像

スリランカ #10 / 念願のシーギリヤロック


眠い目をこすりながらロビーでサンドイッチを受け取りトゥクトゥクに乗り込んだのは7時すぎ。今日はこの旅最大の目的であるシーギリヤロックに登る。

雲もほとんど無い晴天で、朝の少し冷ための風を受けながら静かに興奮していた。

ホテルからシーギリヤロックまでは20分ほど、まだ8時にもなってないのにかなりの人がいた。
大きな公園のようになっていて、シーギリヤロック自体にたどり着くまでには蓮の花が浮かぶ池や、美しい建築の博物館、映画でカップルが座ってそうなベンチがあって、とにかくピースフルで気持ちのいい空気が流れている。

現地の人の10倍(!)の値段でチケットを買い、ずっと一緒に回ってくれていたドライバーにここは一人で登りたいと伝えて8時ごろスタートした。

シーギリヤロックの敷地の周りはお堀のようになっていてそこでチケットを見せることになっている。

中に入ると遺跡が広がっていてよく手入れさた敷地内は本当に素敵だった。何かを見逃したりしないように集中して、全部を吸収するためとゆっくりゆっくり進む。

シーギリヤロックといってもトレッキングというよりは階段をひたすら登る形で現地の人は裸足やサンダルで来ている人も多かった。段数で言ったらかなりの数になると思うけどそこまでハードには感じない。

高さが上がるにつれて美しくなっていく景色に自然と笑顔になった。シェアする喜びはもちろんだけど、全部を1人で受け止める一人旅では思い出が濃くなる感覚がある。

頂上まであともう少しというところは開けた場所になっていてみんな思い思いの時間を過ごしていた。猿にパンを盗まれる少女や記念撮影をする家族、一人で本を読んでいる女性、私もここで一息。ここから先は岩に工事現場のような鉄の階段と通路が続く。

風が強く現地の大人の女性がよく履いているカラフルなロングスカートがあっちこっちでなびいて綺麗だった。

画像1

頂上は思ってたよりコンパクトだったけど360度見渡す限りの絶景でどこまでも続く緑に、遮るものがない空に清々しい気持ちになる。ここまで感動した景色は久しぶりだ。

しばらく腰を下ろして、これも時間が経ったら過ぎ去ってしまうのか…とセンチメンタルな気持ちになってしまうほど、本当に本当に美しかった。

同じく一人で、アクセントからするとイギリス圏から来ているであろう女性と互いの写真を撮りあい少し話をしてから別れ、その後気が済むまで頂上で過ごした。

画像2

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?