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メキシコ / #1 カンクン入り


シャワーがこんなに気持ち良く感じたのはいつぶりだろう。旅慣れしているとはいえさすがに今回の長旅はこたえた。

空港からの道のりも寝てしまい、外は真っ暗で部屋からはなにも見えないため、自分がメキシコに来ている実感が全く湧かない。

とりあえずこのシャワーで生き返った。
あのふかふかのベットに飛び込むのが待ちきれない。

飛行機は割と好きな方だけどもうしばらく乗りたくないなんて思ったのは去年のキューバの帰りぶりかも.。あの後私は本当にしばらく飛行機に乗らなかったw

今年の頭に「メキシコ良かったよ。夏南セノーテ行ったほうがいいと思う」っていう友達の一言でこのメキシコ行きを決めた私。

実はトゥルムの写真を初めて見たのは去年で、特にセノーテの美しさに”いつか行くところリスト”に入れていたのを友達のおかげで思い出した。メキシコと言ってもかなり広くて見所も多いけど、このセノーテを見に一番近い空港のカンクンに飛んだ。

日本からメキシコシティまで直行便が出てるので、そこから国内線に乗り、レイオーバーも含めると 約17時間。空港から30分のタクシーがトドメで、永遠と続く移動に気がおかしくなりそうだったw

このどこか1箇所を目指す旅に出るのはスリランカ/シーギリアロック、ラオス/クァンシーの滝に続いて3回目。カンクンは去年キューバに行くレイオーバーでチラ見し、あまりの天気の良さに「もうここでもいっか?(笑)」となった以来。

せっかくだからカンクンにも少し滞在しようと、ここで2泊することになっていた。夕食を食べる気力もなく、シャワーを浴びて吸い込まれるようにベットへもぐりこんだ。

明日は晴れますように。

あんなに疲れてたのに時差ボケで夜中に何度も目を覚ましつつ、なんとか7時くらいまでは眠れた。完全遮光のカーテンで部屋は真っ暗で外の様子は分からない。

早く現地時間に体を慣らすコツは、諦めないで寝ること(笑)ちょっと目が覚めたからって携帯なんかチェックしだすともう後戻りできない。

まだ寝てる友達を横目にベットを抜け出してスクリーンタイプのカーテンを横からペロッとめくって外を覗くと真っ青の海と空に、真っ白な砂浜。

「おおー!!!」と小声できゃっきゃしてると友達も起きてきた。

ボタンを押すとカーテンがゆっくりと上がり、下から徐々に光が差しこんで、オフホワイトのバルコニーの床とビーチチェア、プールの奥にヤシの木が並んで、白、ターコイズブルー、コバルトブルー、スカイブルーと続いて、嘘みたいな景色が目の前に現れた。

やっとメキシコに来た実感が湧く私たち。風が柔らかく、太陽の光は空気中に混ざりこんだように優しく、とにかく、美しかった。


朝ご飯を済ませてから散歩に行くと、真っ白な砂浜の眩しさと、絵の具みたいに青い海に驚く。まだ静かなビーチは心も体もほぐしてくれ、呼吸が深くなるのを感じた。

続く

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