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キューバ #4 / 優しいキューバの人たち
ホテルからレストランまで散歩がてら歩いて行くことに。予約までは1時間半ある。
雨も止んでちょうど太陽が低くなり始めた頃の街は本当に美しかった。オールドハバナはNYと同じ造りになっていて碁盤の目のように建物が並び、そのほとんどに色が付いていた。本当にこんな場所が存在するんだと目を疑ってしまう。
初めて歩くところでこんなにワクワクしたのはいつぶりだろう?軒先に腰をかけて外を眺める人がいたり、道端でサッカーしている家族がいたりと街は比較的 静かでとても穏やかだ。犬や猫がのんびりしている姿もほのぼのする。
こちらのエリアはたまに派手なクラシックカータクシーに乗ったヨーロッパ系の人たちと私たちを除いてさほど観光客も見当たらなかった。
フォトグラファーでもある友達と撮影しながら散策していると真っ黒のクラシックなタクシーを見つけて、すぐ近くで立ち話しているドライバーに聞くと「好きなように使ってくれ、運転席に座っ座るかい?」と快く言ってくれた。
シャイな印象のキューバの人たちはみんなとても親切だ。
3人ともそれぞれ街を楽しんでいると「日本人かい?」と元気そうな男性に声をかけられた。タクシーの客引き以外 街で声をかけられたのはこの一回きり。覇気のある彼にしっとりと寄り添う奥様が印象的だった。
カメラマンの友達はコロンビアとのミックスでスペイン語が話せるため2人が意思の疎通を始め、ポルトガル語がわかる私も何となく内容がつかめる。英語に切り替えた彼は日本の野球選手が素晴らしいと興奮気味に話してくれ、野球のことが全然わからない私も自分の国のことを褒められて嬉しくなった。
何度も握手してくれる彼に奥様がもういいじゃないと照れくさそうにしていて可愛かった。
そこの角を曲がったら僕の友達がやっている葉巻屋があるから行くといいよと教えてくれた。正直このエリアはお店が開いているか開いていないかわからないところが多かったから彼のアドバイスはありがたかった。
ディナーの予約の時間が近づいていたので彼に別れを告げてレストランに向かう。オールドハバナで有名なそのレストランの周りは先ほどちらほら見かけた観光客が全員ここに集合しているのでは?といった印象で、定番の観光客スポットらしかった。
続く