見出し画像

時間切れ!倫理 81 イスラーム教概要

 イスラーム教です。信者は現在世界で19億人。世界人口の24.9%。キリスト教に次いで信者が多い。ユダヤ教、キリスト教の影響によって生まれた宗教で、当然一神教です。

 何度もいいましたが一神教、「私以外の神を信じるな」という宗教はオリジナルがユダヤ教で、そこからキリスト教とイスラーム教が枝分かれしてきます。

 創始者はムハンマド。7世紀の人です。古いといえば古いです。イエスからは700年後、仏教を作ったブッダからは、1200年ぐらい後なので、これらと比較すれば新しいといえるかもしれません。

 イスラーム教を見るにはまずムハンマドの事を知らなければいけません。ムハンマドの生涯を見ておきましょう。この人はアラブ人。アラビア半島の都市メッカの商人でした。メッカは、アラビア半島の海岸沿いを通る商業ルート上にある中継貿易都市です。アラビア半島は砂漠が多いので、かつてイスラーム教は砂漠の宗教といわれたこともありましたが、最近はそんな風にはいわれなくなりました。イスラーム教は商人の宗教です。インド洋やエチオピアからやってくる商人がアラビア半島の南岸に商品をもたらし、アラビア半島西岸を南北に貫く商業ルートにのせてキャラバン貿易の商人たちが北に運んでいきました。メッカはその中継貿易都市でした。

 アラブ人全体がこのような商売をしていたわけではなく、オアシスで小規模な農業をやっている人、ラクダの遊牧をやっている人など様々な人たちがいた。まだアラブ人はこの段階でまだ国家を形成しておらず、部族単位でまとまっていました。宗教的には様々な神々を信じていたようですが、北のほうからユダヤ教やキリスト教は伝わっていたようです。

 ムハンマドのお父さんは、メッカのキャラバン貿易の商人でした。ムハンマドがお母さんのおなかの中にいるときに、父親はに交易に行った遠くの街で死んでしまいました。ムハンマドは父親が死んだ後に生まれる。母親に育てられますが、その母親もムハンマドが七歳ぐらいの時に死んでしまった。孤児です。その後はおじいさんのもとに引き取られ、おじいさんもムハンマドが十歳くらいの時になくなって、その後はおじさんのもとに引き取られた。親戚の中を転々としている感じです。恵まれた少年時代ではなかったと思う。おじさんも貿易商人だったので、小さい時からおじさんについて商業を覚えたようです。

 成人してからは、自分でラクダを連れて商売をするのですが、彼自身には元手がないので、人に雇われて商売をする。今でいえばトラック運転手のようなものです。誰かに頼まれてはラクダに商品を載せてあちこちの街に運んでいて売ってくる。そういう生活をしていたようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?