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Vol.5 在留許可申請の失敗という経験を成功の種に

待ちに待った起業の在留許可の結果は、オンラインのマイページでは通知をいただかなかったので、警察署内の移民を管轄する部署を訪れて、ようやく結果を知ることになりました。それは、残念ながら私の申請は通らなかったという結果だったのですが、いまは落ち込む気分はなく、どちらかというと解放された気分で、これがどんな次につながるか我ながら楽しみです。

在留許可申請の身分証明をしてから約1か月が経った頃、移民局から届いたメールを開くと、内容がいきなり国外退去についての話から始まっていて、「ああ、もうフィンランドに滞在できる可能性は低いのか」と人生のどん底にいる気分になったことがありました。後から思い返せば、申し込んだほぼすべての人が提出を求められる書類で、その記入を求められただけという、なんてことないことなのでした。しかし、当時の私にとって「国外退去」や「もし申請が受け入れられなかった場合」など、とてもセンシティブな言葉ばかりが並んだ書類を目にしたことで、心臓がヒヤヒヤしました。返事を出す間は、そういうこともあり得る上でのチャレンジなんだ、ということを身を持って感じる瞬間でもありました。

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