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かなもと
2020年6月23日 23:23
30代のおばさんが、宇宙飛行士になった初恋の人を追いかけて月までストーカーに行きます。◇{ 第1章, 前回: 第4章 } ◇月美が唯一幸運だと思えることがあるとすれば、それは、たまたま家出の最中で、自分のリュックサックの中に替えの服があったことだろう。ずぶ濡れになった服をサックにしまったころ、少年が天文台の中に戻ってきた。月美は少年・青野彦丸を睨んだ。ビショビショにされただ