週一回は出したいシリーズ:「聖王 終わりの移民」9-2
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
連載漫画に考えていた企画を、今「小説家になろう」の掲載中です。
面白いと思っていただけたら、そちらも読んで頂けると嬉しいです。
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少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。
【聖王 終わりの移民】9-2
「イレギュラー②」
作:カナモノユウキ
《登場人物》
・高瀬タケル(20)大学に通うヤマトの親友、自分勝手なところもある。
・大継ヤマト(20)タケルの親友、大学では友達も多い。タケルとは真逆な性格。
・岩滑ソウ(17)聖王のプレイヤー、クリア回数10回。
・町村ツカサ(32)聖王のプレイヤー、クリア回数5回。
・音來未ケイ(21)ゲーム初参加者、愛知出身。
・真月アカネ(37)クリア経験四回、高知出身。
聖王 終わりの移民
《イレギュラー②》
僕が確認した〝プレイヤー4〟の【アラヤ】に関して…正直、確認したことを後悔した。
【餓鬼】レア度★★★★★
ゲーム開始から終了までに補食したプレイヤーの【アラヤ】を全て扱うことが出来る能力。
【朽木】レア度★★★★
効果範囲5メートルにいる認識したプレイヤーを固定し身体を朽ちらせる能力。
【悪月】レア度★★
プレイヤーとのエンカウント率を上昇させる能力。
レア度5の能力にプラス橘の能力全て…ハッキリ言って分が悪すぎる。
橘一人に苦戦した、更にあの最初に会ったあのバケモノみたいな奴のステータスが異常だ。
『[プレイヤー4]ステータ』
状態:特になし《体力667・腕力790・脚力350・知力221・運972》
分が悪すぎるし、もう橘の能力は必要ない。
今は【千里眼】のお陰で、〝斎〟を探す手間が省ける…あとケイさんとも合流したい。
橘を倒したことと、彼女をリタイアさせないと…ツカサさんのことも確認したい。
あっ…でもケイさんって何番のプレイヤーなんだろう?いや、とりあえず離れながら考えよう…。
――「ここって…何処なんだろう。」気付いたら、ここは多分…家具屋?
「割と何でもあるんだココ…普通に来たかったな、札幌。」
てか、この状況から何とか脱出しないと。
リスポーンされても所持品は…良かった持ってる、パンフレットで現在地確認…3条館の三階か。
結構飛ばされたな…大丈夫かなタケルくんとアキオさん、結構苦戦してたし。
でもココから戻っても、私が危ない状況になりそうな気がする…だからと言ってここに留まるのは怖いしな…。
「ねぇ、アナタは〝にゃんこ〟なの?」可愛い声が聞こえた方を見ると…。
「ま、魔法…少女?」コスプレ感バリバリの衣装に、見たことある様でないステッキを持っている。
【造化の面】は如何にもな魔法少女感…ピンクのくるくるツインテールで帽子はとんがってツバが広い…。
そしてキラキラした瞳っぽい部分、絶対合わせて来てるかの様なフリフリで可愛いガーリーな服。
「そう!私ね魔法少女のアカネって言うの!宜しくね!」…あ、苦手なタイプだ。
こういうの何て言うんだっけ…オタク?痛い子?いや、今は何でもいいけど…。
今はそんなことより、この子が私にとって友好的かどうかだ!
「あの…単刀直入に聞くんだけど、アカネちゃんは…私を殺す気なの?」
「そんなことしないよ!アカネは悪い人しか倒さないの!にゃんこさんがイイ人ならそんなことしないよ?」
天然8のぶりっこ2かな…どっちにしても気を付けないといけない気がする。
「そっかそっか、大丈夫。貴方に敵意は無いし、私…リタイアしたくて。」
先に思惑を伝えれば、きっとタケルさんみたいに理解を求められるはず…。
「え、じゃあ駄目だよ。倒さないと!リタイアはイケないんだよ!前のゲームで教わったもん!だから!」
「は?」瞬間的に理解した、〝クリア経験者〟なんだこの子、それで〝明確な殺意を抱ける人間〟だ。
彼女の握ったステッキが振りかざされたときに、鋭利な氷の塊が形成された!?え!?何その凶悪そうなの!
「行くよ!〈アイススティンガー〉!」氷の円錐が凄い勢いで飛んで来た…けど、橘より怖くない!
「ちょっと!避けないでよ!」
無理でしょそんな事!…バカみたいな性格に凶悪な攻撃力、油断できない!
「何でリタイアしたいだけで死なないといけないの!それに、リタイアがイケない事どういう意味!?」
「知らないの?何で人間が想像できるのかって話だよ?」
…なんの話?この子このゲームの〝何か〟を知ってる?
「ごめん、何を言っているか分からないんだけど…人を想像できるみたいなことは言われたけど。それと私が死ぬことが関係しているの?」
「そうだよ、ゲームで負けた人間は〝生贄〟なんだから、数が減ったら人間を創り出せないんだよ?」
〝生贄〟って…この子の妄想?…可能性はあるけど、前のゲームで聞いたって言ってたし。この子の言葉でもない…。
「ねぇ!質問タイム終わった?時間勿体ないし、さっさとやっちゃうね!」
ヤバい、また攻撃が来る!
「〈ライジングフラッシュ〉!」
あのバズーカみたいな光…あ、これ死ぬ…!?避けないと!
「痛っ!?え!?何!?」
銃声が聞こえた…攻撃の手も止まった、今だ!ブーメラン装備!
「こっちだってね!〝奥の手〟があるの!」
投げたブーメランは勢いよく相手に向かった…。
「来て!〈グリタン〉!」
…何あれ、映画で見たことあるグリフォンじゃん!鳥の顔に獣の体に翼!
「あれも〈使い魔〉!?」
コイツにも居るの!?橘といい本当にもう!「厄介だな、全く。」
…男の人の声?
「すまんね、攻撃が遅れた。タケルの連絡の子だろ?怪我はない?」
鷹の面…タケルくんの話のツカサさん!
「無いです!大丈夫です!」良かった、味方が増え…え?また銃声?ってあれ?私が撃たれてる!?
「ごめん!俺が倒したかったから!悪く思わないでね!」
…この人も、やっぱり…。
――さぁ、【アラヤ】を…ってあれ?消えた?…あ、あの子〝リスポーン持ち〟か!
やっば…面倒だな。タケルと合流しなきゃいいけど。「おじさんは、ちゃんと倒してもいい敵さんだね?」
「あ、その前に確認したいんだが…答えてもらおう。お前は、〝斎〟なのか?」
続く
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
元々は漫画のネタなので、何だか説明が足りないなと感じつつも。
荒っぽくても楽しんでもらえるようにと。
頭を雑巾のごとく振り絞って書いてますm(__)m
完走まで頑張るので、応援して下さると嬉しいですm(__)m
何卒、宜しくお願い致します。
※面白いと思っていただけたら、こちらから続きが読めます。
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では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
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