変なシリーズ:「メトロポリスで生きるには③」
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
今回はだーいぶ前に自分で書いてほったらかしにしていた作品を。
せっかくなので、シリーズ化してみようかなと。
少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。
【メトロポリスで生きるには③】
作:カナモノユウキ
《登場人物》
・案内人 ※太字
・貴方 ※「」
さぁ皆様、本日から宿泊するホテルに到着致しましたよ。
このホテルはかの有名なオリエンタルやMGM、フォーシーズンなど名立たる五つ星ホテルに並ぶ一流ホテル。
『ランブロス・アストゥロ・ホテル』でございます、ご存氏の方も多いのではないでしょうか。
あら?ご存じない、不思議ですねぇ……。知らない方々は、まぁ『○○○○ほどラッキー』とお考え下さい。
このホテルの売りは何といっても先ほどもご紹介したヘマニバル料理の名店。
『ヘルニアル・デ・タイルヘン』で御座いますね。
ここの絶滅危惧種料理は絶品ですよ、各動物保護団体から訴えられているにも関わらず営業できるのは、
ホテルのオーナーでもある大富豪『タハーシカ・タユカ』様のお力あってのことでしょう。
他にも『天の川風呂』や『地獄のヘルスセンター』などなど。
娯楽施設も豊富なので、ご滞在の間は、各施設をご自由に使ってください。
各施設は腕にあるブレスレットがパスとなっておりますので、くれぐれも失くさぬようにお願い致します。
又、各お部屋は贅を尽くした造りになっております。
数多くの時価数億は下らない美術品が彩る廊下に、一流アーティスト『ダインスルト』がデザインした部屋の数々。
そこは天国を彷彿とさせる部屋と呼ばれており、正にここ【イリョス】イチのホテルでございます。
では皆様、チェックインを済まして各部屋に入りましたら、18時まではまた自由時間となります。
その後は大食堂『ヘルスティア・ストアー』でお食事となりますので皆様遅れないようにお願い致します。
「あの…ここにはどれくらい居れば…。」
はい?ここには何泊滞在するのか?ちゃんとしおりを読まなかったのですか?
先ずはこのホテルに一週間滞在し、それからここから上の都市【アフロディア】へ向かいます。
へ?この上があるのかって?貴方は勉強不足にもほどがありますねぇ。
先程ここは第四階層の【イリョス】とご説明したばかりで…へ?説明していない?
…まぁそんなことは良いではないですか。そして!このメトロポリスは世にも珍しい多層階都市!
実に近未来的であり、この世界というものを象徴した都市なのでございます!
さぁ、もうよろしいですか?
ではイリョスの門と同様に、皆様のブレスレットに通知が来ましたら速やかにお集まりください。
時間厳守ですからね?
先ほど遅れた方々がおりましたが…次遅れても、待ってはあげませんからね?
皆様、先ずは【イリョス】イチのホテル『ランブロス・アストゥロ・ホテル』を心行くまでこ゚堪能下さい。
ふぅ、全く人間はこれだから…おっと、〝元〟と言った方がもういいのですかねぇ~。
「あのぉ…。」
おわっ!?貴方…まだ居たのですか。何ですか?私も部屋に行きたいのですが。
「ここって、世界の何処になるんですか?」
はい?貴方は記憶力が無いのですか?ここはメトロポリスと散々…。
「僕が知る限り、それは物語の言葉としてあるだけで…実在する都市名ではないんじゃないかなって。」
あぁ…貴方は、まだこの世界を知らないだけです。大丈夫、ここは実在しますから。
「あの、僕が聞いていることはそう言う事ではなくて…。」
さぁ、部屋に行ってください。貴方の知りたいことは…じきに分かります。
貴方は先ず、このツアーを心行くまで…お楽しみください。
「は、はぁ…分かりました。」
ふぅ…本当、人間は。
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
①の地続きになる話なんですが、変な話ですね本当。
ここは何処なのか、めっちゃ考えてるんですが正直自分も答えは浮かんでません。行き当たりばったりのシリーズ。
それが、メトロポリスで生きるにはです。
では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
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