シチュボ:「クラゲノコント⑥」
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
今日の夜21時にLIVEするコントが今(現在日時11月30日、19時24分)書きあがる。
しかも中々長い。
楽しんで頂けると幸いです。
【クラゲノコント⑥】
作:カナモノユウキ
コント『ヒーローの前口上』
〔登場人物〕
・ブレイブレッド
正義のヒーロー【ブレイブファイブ】のリーダー。
極端に空気が読めないことが多い。
・邪悪男爵
悪の組織【ダークナイツ】の幹部。
かなり常識があり邪悪さは弱い、部下に慕われている。
【よく特撮とかに出てきそうな断崖絶壁の岩肌がある荒野に人質を取った極悪結社ダークナイト、そこに現れたブレイブファイブのリーダー・ブレイブレッド。今戦いが始まろうとしている!】
邪悪男爵
「フハハハハ!見たかブレイブレッド!これで手も足も出まい!」
レッド
「くそぉ!卑怯だぞ最低な邪悪男爵!」
邪悪男爵
「抜かせ!これでお前も年貢の納め時だ!」
レッド
「このお!怪人の風上にも置けないヤツ!」
邪悪男爵
「だてに邪悪男爵を名乗っていないわ!」
レッド
「邪悪なのは知っていたが…そんなクソ野郎だと思わなかったぞ!最低だ!」
邪悪男爵
「どうとでも言うがいい!さぁ!覚悟しろ!ブレイブレッド!」
レッド
「本当にお前って奴は!最低の蛆虫野郎だ!ゲレツだ!」
邪悪男爵
「…ちょっと待った!」
レッド
「このろくでなし!生き物として最低だ!」
邪悪男爵
「待て!待つんだブレイブレッド!」
レッド
「おたんこなす!最低のバカ野郎ぉぉぉぉぉ!」
邪悪男爵
「酷いんじゃないかぁ!?」
レッド
「え?」
邪悪男爵
「〝え?〟じゃねーよ!言い過ぎだろ!」
レッド
「え、いや…〝どうとでも言うがいい〟て言ってたじゃん。」
邪悪男爵
「言ったよ!?言ったけどさ…しつこいだろうが!」
レッド
「え…そう?」
邪悪男爵
「無自覚!?」
レッド
「…しつこいかなぁ。」
邪悪男爵
「しつこいわ!…罵倒のセンスもねーし。」
レッド
「そ、そんなことないぞ!」
邪悪男爵
「あるわ!久々に聞いたわ!おたんこなす!」
レッド
「え…言うだろ?おたんこなす。」
邪悪男爵
「昔な!今使う奴いねーよ。」
レッド
「何ぃいいいい!?」
邪悪男爵
「そんな驚くことじゃないわ!あと蛆虫野郎も使わないからな。」
レッド
「何ぃいいいい!?」
邪悪男爵
「何ぃい!?じゃねーよ、ギリギリアウトなレベルの馬頭だぞ。」
レッド
「何ぃいいいい!?」
邪悪男爵
「リアクションもしつこい!それしか無いのか!」
レッド
「な…。」
邪悪男爵
「〝何ぃい〟はもういいし、あと〝最低〟って言えばいい感じのノリ…あるだろ。」
レッド
「〝何ぃい〟は万能だろ?」
邪悪男爵
「万能じゃないです!てか最低が一番しつこかったわ!」
レッド
「えぇぇぇえ!?」
邪悪男爵
「やめて!〝何ぃい〟と同じ臭いがする!」
レッド
「えぇぇぇえ!?」
邪悪男爵
「ほらぁ!また言った!」
レッド
「…えぇ。」
邪悪男爵
「今どっちかって言ったらお前が最低だぞ?分かってる?」
レッド
「え?なんで?」
邪悪男爵
「自覚ゼロか!周り見ろよ!俺の手下も飽き始めてるし!」
レッド
「え、俺悪いの?」
邪悪男爵
「お前だろうが!空気を読め!うちの手下の時給高いんだからな!」
レッド
「あ、時給なの?」
邪悪男爵
「そうだよ!お前らみたいな個人と違ってこちとら会社でやってんだからな!」
レッド
「いや…でもさ、お前が待てって言うから今こうなってんだろ?」
邪悪男爵
「言うだろうが!あの前口上いつまで続けるつもりだった!?」
レッド
「え、あと一時間ぐらいは。」
邪悪男爵
「長い長い長い!お前…人質の顔見て見ろよ、興味ないおっさんの話をしらけ顔で聞くOLそのものだぞ。」
レッド
「幼馴染のあゆみ!どうした!酷い目にあったのか!?」
邪悪男爵
「この時間だよ!今この瞬間が酷い目なんだよ!返事もしなくなってるだろうが!」
レッド
「よくもあゆみを!」
邪悪男爵
「実は俺たち何もしてません!ここまで同行してもらっただけです!この子にも時給払ってますからぁ!」
レッド
「あ、そうなの?」
邪悪男爵
「そうだよ!」
レッド
「…じゃあ、俺何しに来たの?」
邪悪男爵
「…え?」
レッド
「ほら、分かんないだろ?」
邪悪男爵
「…まぁ、世界を守りに来たんだろ?」
レッド
「うん、でも意味ないじゃん。時間立ったら終わるし。」
邪悪男爵
「…まぁ、そうだな。」
レッド
「じゃあ、俺帰るわ。」
邪悪男爵
「えぇ!?」
レッド
「…と見せ掛けて!必殺!レッドインパクトォォォォォオ!」
邪悪男爵
「グハアアアアア!」
レッド
「正義は勝つ!」
邪悪男爵
「…お、お前…最低だな。」
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
…何かね、最近読んだ魔法少女の漫画に影響されたんですが。
何か某ヒーローギャグマンガみたいな話になったなと反省。
書き終えるまでは気付かなかったのです…本当だよ?
では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
【おまけ】
横書きが正直苦手な方、僕もです。
宜しければ縦書きのデータご用意したので、そちらもどうぞ。
《作品利用について》
・もしもこちらの作品を読んで「朗読したい」「使いたい」
そう思っていただける方が居ましたら喜んで「どうぞ」と言います。
ただ〝お願いごと〟が3つほどございます。
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尚、一人称や日付の変更などは構いません。
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