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本プレ「通りすがりのあなた」

書庫バーさんで開催された本のプレゼン大会。

今回のテーマは「プレゼントしたい本をプレゼン」

私はは作家でブロガーのあちゅうさんが去年9月に発売された「通りすがりのあなた」を紹介しました。


☆下記プレゼンの原稿

通りすがりのあなたは、小さいころから作家になりたいと夢を持っていたはあちゅうさんの初の文芸短編集です。

私ははあちゅうさんのファンなので、どの本を選ぶか悩みましたが、今回この本を選んだのは、BARが「通りすがりのあなた」に一番出会いやすい場所だなぁと考えたからです。

「通りすがりのあなた」とは家族、友人、恋人ではなく、名前の付けられない、偶然の出会いや薄い繋がりで生まれた曖昧な関係の存在のことです。

継続的に続くわけではない一時の思い出や関係が、実は自分の悲しみを癒したり、居場所になってくれたり、人生の中で忘れられない存在になっている、あとからじわじ効いてくるような欠片を残してくれることをこの本から知ることができます。

慌ただしく今を生きることに夢中になっていると、仕事と家庭とプライベートなどすべての自分の時間や人間関係に「タグ」が付けられる窮屈感あるのですが、その間にある名前のない存在が心地良さや自分に気付くきっかけをくれることもあるのではないでしょうか。

この本では7通りの「通りすがりのあなた」の関係が紹介されています。

はあちゅうさんが表現されるそれぞれの主人公の感情の描写や表現がリアルで繊細なので、実は普段心の中で蓋をしているようなドロッとした気持ちや葛藤などの色んな心の本音を足元に座ってくれる癒しがあります。

また、世界一周や留学生など旅と海外をテーマにしたストーリーなので、旅好きの方が読んだら、共感するエピソードや感情が載っています。

BARという職場と家庭の間にある隠れ家のような秘密基地で出会う関係もまた、通りすがりのあなただと感じています。

私という通りすがりののあなたが、この本が書庫BARで出会った誰かの人生の欠片になったらいいなぁと思います。


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