コミュニティマネージャーに必要な資質とは?
みなさま、こんにちは。
パラレルコミュニティコーディネーターのかなみん(@kanamin823)です。
先日議論メシ編集部のライブ配信番組「編集部の異常な鼎談」にコミュニティフィーカで出させていただきました。
テーマは、<コミュニティマネージャーに必要な資質とは?>ということで30分お話しさせていただきました。
あっという間の30分で語り切れない感もあり、その後他のコミュニティマネージャーさんとお話しをしたこともあり、もっと自分の中で整理をしていきたいテーマなのでnoteを書いていきたいです。
コミュニティマネージャーに必要な資質とは”編集力”
私はスペースで過ごし方やイベントの企画、会員さんとのコミュニケーションで意識をしていることを言葉にするならおそらく”編集”というのが当てはまるのかと思います。
そこにいる人、空間、状況、その人のニーズ、時代背景などを組み合わせて、その時その時に合わせたストーリーを作っているような感じです。
”○○が好きそう”や事業の共通点でのマッチングやおつなぎをしているので、仲人(なこうど)と言われるのですが、もっと立体的に場を見ている感覚があります。
例えば、
・普段は忙しそうにしている2人がたまたま同じタイミングで手を止めている瞬間にお声掛けをしておつなぎをする
・会員さんからのお土産をもらったらそれをきっかけにその方を紹介しながらお土産を配ってみる(インターン生の紹介がてらやってもらうことも)
・初めましての方が多い日は、3時のコーヒータイムにみんなでお茶をしながら自己紹介
・ワーケーションや旅行に出かける方に同じ場所に行ったことのある人を紹介
・1on1という会員さん同士のマッチングで表面的なマッチングではなくライフスタイルや価値観での共通項でつなげる
・会員さんのお仕事の役に立ちそうなニュースやイベントがあればシェア。イベントの企画案に
・外部で知り合った方と相性が良さそうならおつなぎをする
私の頭の中に、ON PAPERや○○というコミュニティに関係する人の情報(お仕事やプライベート、将来のVISION)と関係人口、神戸、世の中のトレンド、イベント、それに関わりそうなありとあらゆる素材を集めておいて、今日いるメンバーや気分に合わせたレシピを作るように調理をするイメージをもっています。
私の尊敬する編集長は、『編集とはお母さんが夕ご飯のおかずを考えるのと同じ』と話しています。お母さんは夕ご飯のおかずを考えるとき、冷蔵庫の残り物、子どもの給食、家族の好き嫌い、スーパーの特売品、それを全部考慮した上でおかずを決めている、と。
コミュニティマネージャーがやっている編集とは、まさにそのことだと実感しています。
#ありごちはコミュニティマネジメントにもつながる
『コミュニティマネージャーは冷蔵庫の残り物で料理をする力』という話を聞いたのですが、それをつぶやいたところ、コミュニティアクセレレーターの河原あずささんから反応をいただきました。
「ありものでごちそうをつくる」略して「ありごち」
確かに、お母さんが夕ご飯のおかずを考えるように、コミュニティを編集するというのは、そこにいる人がいかにやりたいことができたり、快適に過ごせたり、混ざりあえることなのかもしれません。
Beの肩書きがミルフィーユロールキャベツの私は河原さんのポタージュという表現がとても好きなので、じっくりコトコト煮込むようにコミュニティと向き合っていきたいと思っています。コミュニティの中にいる人の個性や多様性を時には強火、弱火にしながらかき混ぜて、色んなチャンスというスパイスを加えたりして、関係性や信頼が生まれた先に何かが生まれる。
うまく言えないのですが、コミュニティがあるから、人がいるからすぐに何かが生まれるわけではなく、信頼関係やフィーリング、タイミングが合わさって何かが生まれることがあると思っているので、ポタージュをつくれるようなコミュニティマネージャーになりたいと思っています。
ポタージュの隠し味はお母さんの愛情とおせっかい力
先日、かなみん&あづあづのコミュニティフィーカでタイTAOHUB&秋田TANEHUBを運営するコワーキングスペースの大先輩、MOEさんとお話ししていたことです。
コミュニティマネージャーに大切なことは、おせっかい力。
唐揚げがそこにあったとして、「唐揚げ食べる?」って言えること。
確かに、私は自他ともに認めるおせっかいです。
新しい会員さんが来たらみんなに紹介したくなるし、お土産があったらみんなに配りたくなるし、”○○さんこのイベント好きそう”、特技をもっている人がいたらみんなの前で披露してもらいたくなる。
時には空気を読めずに”あちゃー”ということもあり、もしかしたら疎ましく思われることもあるかもしれないと不安になることもありますが、それでも自分の殻を破っておせっかいになることで、今までになかった関係が生まれると感じています。
「コミュニティマネージャーに必要な資質は?」という問に対しては、編集力と答えましたが、もし、「コミュニティマネージャーに必要なものは?」という問なら私は絶対に『愛』と答えていました。
コミュニティの力を信じる力=愛を持って関わることが何より大事だと思うからです。
コミュニティをお母さんのように愛情をもっておせっかいにかき混ぜることでポタージュができるのではないかと思います。
コミュニティマネージャーの完璧じゃなさがコミュニティの味を作る
何度もnoteに書いているかもしれないけど、コミュニティマネージャーという業務は多岐にわたり、”あれもこれも全部できなきゃいけない”ような気分になることがあります。1人でコミュニティマネージャーを任されることも多く、コミュニティという形も答えもない存在をお仕事にする中で不安に陥ることも。
でも、MOEさんのお話を聞いていて、コミュニティマネージャーの完璧じゃなさが人との繋がりを生み、コミュニティの味を作るのかもしれないと考えるようになりました。
確かに私自身、コミュニティと関わる中で”自分は自分であっていい”という感覚を育てることができています。
だから、”コミュニティマネージャーだからちゃんとしなきゃ”ではなく、おせっかいでおしゃべりが好きな自分らしさを大切にすることで、そのコミュニティのポタージュがさらに味わい深くなる、という気持ちでコミュニティに関わっていくことにしました。
人に出会って、自分に気付く
<コミュニティマネージャーに必要な資質とは?>ということで、最近頭に巡っていたコミュニティマネジメントについての自分の感覚を言語化してみました。ずっと感覚的にぐるぐるしていたことなので、言語化できてちょっとすっきりしました。人に出会って、自分に気付くことがとても尊く、その瞬間を逃さないためにも、こうして拙い言葉でも書くことが大事だと感じています。
コミュニティ談義をしてくださる方を募集しているので、これを読んだ感想や○○について話したい、という方がいたらいつでもご連絡くださいませ!
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