手探りでキャリアを築いたパラレルコミュニティコーディネーターの2年間は計画的偶発性理論でできていた
こんにちは。
パラレルコミュニティコーディネーターのかなみん(@kanamin823)です。
手探りでパラレルコミュニティコーディネーターと名乗り活動を始めて2年ちょっと。
質問箱にこんな嬉しい質問をいただいたので、自己紹介も含めてパラレルコミュニティコーディネーターという私のキャリアの作り方についてお話をします。
私の仕事について
人と<情報×場×チャンス>が有機的につながり新しい価値が生まれる、想いを形にする人が増える場づくりを仕事にすべく、2019年2月からフリーランスのキャリアを開始しました。
パラレルコミュニティコーディネーターという肩書を自分で決め、自律分散型社会における地域社会を通じたライフキャリアの形成を目指しています。
働きながら旅行をするワーケーションを趣味として、「旅するコミュニティマネージャー」として地域と出会う旅を活動の1つにしています。
▼パラレルコミュニティコーディネーターの詳細についてはこちら👋
「キャリアの8割は偶然で決まる」
スタンフォード大学の教育学・心理学の教授であるジョン・クランボルツの研究によると「キャリアの8割は偶然である」と明らかになったそう。
プランドハプンスタンスセオリー(計画的偶発性理論)と言われているこの理論はこの2年ちょっと、パラレルコミュニティコーディネーターのキャリアにも当てはまることがあります。
私のキャリアの痕跡を辿りながら、これまでのキャリアの作り方を見ていきましょう。
偶然から始まるパラレルコミュニティコーディネーターのキャリア①退職~キャリアのスタート
2年前まで私は小さな商社で貿易事務をしていました。趣味で始めた英会話やオンラインサロンを通じて、コミュニティ活動の楽しさを発見した私は、貿易事務という与えられた仕事をミスなく完ぺきにこなすことを求められる仕事に対する自分の特性や自分の好きや得意とのミスマッチに悩んでいました。
そしてある時オススメされた川村元気さんの「仕事。」という本を読み、私の中に大きな問が生まれました。
「仕事。がしたいです」と、私は今、会社に向かっているか?
通勤の電車の中、私は漫画スラムダンクで三井が「先生、バスケがしたいです。」と言ったように、私は心から「仕事がしたいです」と言えるのか?ということを問いかけられる瞬間が着ました。
答えは「No」でした。
私は自分の心の底から出てきた答えに従って何も決まっていなかったのに会社を辞めることを決意したのです。
ちょうどその頃、私が今コミュニティマネージャーをしているON PAPERというコワーキングスペースがオープンするタイミングでした。
コミュニティを仕事にしたいと思っていた私は見学に行き、イベントに参加することにしました。
【他人に目標を立ててもらうワークショップ】タニモクというイベントに参加しました。コミュニティを仕事にしたいというキャリアについて語ると、参加者の方から「自分のやりたいことをとにかく口に出してみるといいよ」というアドバイスをもらいます。
私はそのアドバイスを基に、その場にいるON PAPERのコミュニティマネージャーに「コミュニティを仕事にしたいのでON PAPERの運営に関われないか」という相談を始めました。
そこで、私のことを面白がってくれたコミュニティマネージャーが承諾してくれ、私はON PAPERの会員兼インターンとしてコミュニティ運営にかかわることになったのです。
その後ON PAPERでの活動を認めてもらい、私は業務委託のスタッフとして正式に働くことが決まりました。それが私のフリーランスのキャリアのスタートです。
1冊の本を読むことから退職を決意、イベントに参加してアドバイスを基に交渉してみたとこから業務委託のスタッフになるまで発展しました。
何も決まっておらず退職をして、転職活動をしようとおもっていたところから‟いつか”と心の中であこがれていたフリーランスになっていたのです。
偶然から始まるパラレルコミュニティコーディネーターのキャリア②Newspicksの記事を片手に
そうして始まったコワーキングスペースでのコミュニティマネージャーの仕事。そこでは色んな情報を会員さんから受け取ります。
あるライターさんがインタビューを書いたということで記事を教えてくれました。
「勝たなくても幸せになる方法」というタイトルに惹かれて読み進めると、神戸にこんな面白い人がいるのだと感動し、この記事に書かれている湯川カナさんに興味を持つようになりました。
‟いつかお会いしてみたい”という気持ちを持っているとしばらくして、湯川カナさんが経営する一般社団法人リベルタ学舎が運営する<未来のなりわい=自分の名前で生きていく仕事をつくろう>というコンセプトのコミュニティの募集説明会の情報を発見しました。
私はその説明会に参加して、未来なりわいカンパニーというコミュニティのメンバーとして活動を始めます。
それから数か月、リベルタ学舎が神戸市の受託事業で運営する学生交流拠点コ・スタディのコーディネーターの仕事をしないか?という声をかけてもらうことになりました。
実は大学で働くことは夢の中の1つだったので、その仕事をすることになりました。2020年3月までの施設だったので現在は終了しておりますが、そこでの半年はとても勉強になる充実した時間になりました。
1つの記事を片手に説明会に訪れ、コミュニティのメンバーになったら、夢だった学生と関わる仕事をすることができました。
偶然から始まるパラレルコミュニティコーディネーターのキャリア③「人・本・旅」を実践する旅するコミュニティマネージャーへ
そうしてパラレルコミュニティコーディネーターをスタートして1年半近く、正直私は自分のキャリアの限界を感じていました。
そんな時期に開催したイベント、「知識」からの自由。/自由人博覧会 出口治明氏(APU立命館アジア太平洋大学学長)にて、出口治明さんは『幸せな人生のレシピは「人・本・旅」』とお話してくださいました。「人・本・旅」とは、人に会う。本を読む。旅をして、現場に出会う。
この言葉に導かれたように私は京都に行き尊敬する方のコミュニティの見学をさせていただきます。そこでオススメしてもらったのが尾道。
尾道はずっと行きたかった場所なので、ワーケーションへ行くことにしました。
ワーケーションで訪れた尾道は、まさに「現場」。私がずっと頭でっかちにインプットしてきたものが体現されているような街でした。
ONOMICHI SHAREのコワーキングスペースのコンシェルジュ後藤さんにお世話になり、コミュニティの魅力、コミュニティマネージャーの仕事について考え直すきっかけが生まれ、私の靄がかかっていたキャリアに光がさしたような体験をすることができました。
「旅するコミュニティマネージャー」として様々な現場を見ながら自分の将来像に向かってキャリアを歩みたいと考えるようになり、ワーケーションをしながらコミュニティに出会う旅をすることにしました。
これは今のところお給料の出る仕事ではありませんが、私にとってはお金以上の報酬がある自分のキャリアとして続けていきたいと思っています。
出口治明さんの講演から京都、尾道へ行き、旅するコミュニティマネージャーとして京都、城崎温泉に行きました。コロナが落ち着いたらもう少し遠くまで出かけたいです。
手探りでキャリアを築いたパラレルコミュニティコーディネーターの2年間は計画的偶発性理論でできていた
上記で紹介した以外にも、プログラミングアカデミーの運営のお仕事をお誘いしてもらったり、イベントのモデレーターを担当させていただいたり、偶然から様々なチャンスをいただくことができました。
パラレルコミュニティコーディネーターというこれまでになかった肩書を名乗り、「コミュニティを仕事に」という想いがこうして形になっているのは、1つ1つの点と点が線で繋がっているからです。
なぜそれが実現しているのか?
この記事を書きながら考えたことは、私は偶然を辿り寄せるために、小さなチャンスを逃さずに行動に移してきたからかもしれないと考えています。
・紹介された本、記事を読む
・イベントに参加する
・アドバイスや心に響いた言葉を実行してみる
・尊敬する人に会いに行く
1つ1つの行動はそれほど大きくないけど、それが自分が想像もしないチャンスを切り開くきっかけにつながっているのです。それが、冒頭でも紹介した計画された偶発性を引き起こすための要素だと思います。
クランボルツが提唱する「いい偶然」を引き起こすための条件は、好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテイクと言われています。
この記事でも書かれているように、偶然を引き寄せるために、‟試し上手”で‟やめ上手”になってみるとよいかもしれません。
ということで、質問箱にいただいた質問に答えるには長くなってしまったのですが、人と人をつなぐことを仕事をしていくためには小さなチャンスを活かして行動していくことから始めるというのが私の回答です。
この記事が質問者さんに届いたらいいなと思っています。
また、私のキャリアについては、こちらのイベントでもお話しさせていただきます。
こちらのイベントは勉強カフェの会員さん限定ということですが、もしこの記事を読んで私のキャリアトークにご興味がある方がいつでも登壇やイベントのトークゲストとして呼んでいただければどこでも向かいます!
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