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美しき江東の水辺を楽しもう


都内で海に面しているのは6区。
そのなかでも江戸時代より水運物流が活発で、東西南北の内部河川が発達したのが江東区の特徴です。
2019年10月12日の東日本台風被害から3年が経ちました。

水災都市は「災害時に強く、平時には潤いを」が求められます。
一方で江東区内では国際クルーズ船ターミナルが開業しています。

国際クルーズ船ターミナル

オリンピックレガシーである有明アリーナには、来場客を水上バスで搬送するための浮き桟橋が整備されています。

有明アリーナ

今後は国内外の観光客が臨海地域に多く訪れることになり、南北舟運の整備をおこない経済効果を区内に広くもたらさなければなりません。

「既存の防災船着き場の再活用」が災害対策・水辺の整備・舟運の観点から求められます。

9月、友人に協力してもらい船にて江東区の河川や護岸整備状況の視察を行いました。

東京湾マリーナにて

出発は江東区新砂にある東京湾マリーナ。
大小さまざまな船舶が停泊しておりとても優雅な光景です。
マリーナのある風景はそれだけで地域特性となります。

大小さまざまな船舶が停泊しています。

南北舟運の拠点となるべき船着き場は、門前仲町の黒船橋のり場と森下エリアの高橋船着き場だと考えます。
いずれも公共交通機関までの距離が近く、歴史ある商店街エリアに隣接しています。

門前仲町駅最寄りの黒船橋のりば

観光客を呼び込む大切な要素は、飲食店が充実しており文化・史跡の名所があることです。現在は防災船着き場として施錠管理されておりますが、規制緩和が進み、両拠点が隅田川クルーズの立ち寄り拠点となれば地域活性に大きく寄与します。

森下・清澄白河駅のちょうど中間にある高橋船着き場

内部河川では耐震護岸工事が進み、遊歩道の拡幅が行われています。
江東区は昭和期の地下水くみ上げが原因で土地が陥没し、おわん型のような地形をしています。
ゼロメートル地帯は水害に弱いため、護岸の改良・水門管理強化と排水機能の向上がはかられてきました。

内部河川護岸工事の風景

この水上視察からの学びで、先日の議会質問の際に防災船着き場の夜間照明設置を求めました。
災害時に傷病者や物資搬送の役割を果たすのが船ですが、現状だと活用は日中の明るい時間のみと限られてしまいます。
江東区は落橋防止の工事も終わっており、災害協定を結んでいる船会社も数多くあります。災害時に地形的に弱いとされていた環境を逆に強みに変えるべきです。

大島川水門テラス連絡橋

広い水辺の空間は私たちの日常に心身のゆとりをもたらしてくれます。
さらに波のない内部河川で、カヌーやSUPなどウォータースポーツをもっと身近に楽しむためにも、水面と岸が管理により分断されているのではなく、安全でアクセスしやすい環境を作っていきたいです。

江東区海の森水上競技場でSUPをしました

来年は関東大震災から100年の節目。
災害への備えと魅力的な水辺の環境整備を、東京都や舟運関係者と連携しながらつくって参ります。


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