息子たちへ 1 "踊るにちようび"


樹鈴と太陽へ

君たちがこれを読む頃
私と君たちとの関係はどんな風になってるんやろう。
少なくとも、今この瞬間みたいに
二人の寝息を両サイドのBGMにして
寝返りすら打てないこの距離感より
離れているのは確かやんね。
日本語は、よめる?


これを書いてる2020年11月29日日曜日
私たちはニュージーランド、タラナキの
フィッツロイビーチのすぐ側
小さな2bed roomの借家に4人で住んでる。

最近ひらながを5、6個書けるようになった
樹鈴は4歳3ヶ月。
人を笑わせること、スクーター、バーベキューが大好きな我が家のムードメーカー。

絶賛ハイハイ中の太陽は11ヶ月。
食べるのが大好き。ママかパパが見えないと
すぐに泣いちゃう甘えん坊やです。


今日は日曜日。
樹鈴のキンディはお休み、パパはシェフで週末は基本仕事なので、私と君たちと3人で過ごす一日。
朝からレゲエを流して私が料理をしてたら、樹鈴が椅子の上に立ちMCになって、[もっとノっていこ〜踊ろう〜♪もっともっとー♪] って上げてるから、ついご機嫌に料理の手を止めて踊っちゃた。

そんな私を見てケラケラ笑いながら負けじと踊ってくる樹鈴。
はっと足元みたら太陽さんもハイハイ体勢で首振って立派にノってはる。
それみてまた樹鈴とかわいーって爆笑。3人で軽く息切れするまで踊って、ハッとした。


なんて幸せな時間なんやろうって。

どんなお洒落なクラブやフェス行くより、
息子たちと朝から恥を惜しまず踊れる朝の我が家は、私にとって最高のダンスホール。

子育てしてると
そんな素敵な1ページが何度も何度も
ふいに訪れて人生を豊かにしてくれる。

そんな瞬間を忘れたくなくて
君たちの心にも残っていれば嬉しいなと思って
君たちに手紙を綴ろうと決めた瞬間。


ただの日曜日の朝。
でももう二度と戻ってこない
3人だけのダンスチューン。


盛り上げてくれてありがとう樹鈴
ノってきてくれてありがとう太陽


また踊ろうね♪愛してるよ。

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