「島には問題が山積み」と言われて感じた違和
先日、島外からお仕事で来られた方達と飲んでた時に、余剰作物や人口減少の話をしていて「島には問題が山積みですね」と言われた。
その時僕は「ああ、そうですね…」と答えながらもなんか違和感があった。
というのも、僕は東日本大震災の時に都会のシステムに不安をおぼえ、田舎のコミュニティに価値を感じたから島に移住したのであって、僕からしたら「都会の方が問題が山積みですね」なのである。
日本は経済成長期の資本主義教育により都会への憧れを徹底的に植え付けることに成功した。今でもその洗脳は日本全国に蔓延っている。
例えば、島に帰ってくる若者が少ないのは仕事が少ないからじゃないかという話をしていた。
そして都会の人から出る解決案は決まって企業誘致。
安易である。
僕が思うに、島に仕事がないというのはやはり洗脳による思い込みで、島に必要のない都会的な仕事は島には無いし、島に必要な仕事は人手不足だ。
僕が島に来て驚いたのが、農家のおじちゃんが「息子には農業みたいな仕事させたく無いから、島に帰ってくるなと言ってる」と言っていたこと。
まさか農家の後継がいない問題を引き起こしているのが農家自身だったとは。
今でこそ政府は地方に人口を分散させるために地方移住推進政策をとっているが、そのやり口といえば、都会の人が想像しやすい魅力的な田舎暮らし像の発信であって、そんなプロバガンダを信じて移住した人は地域に入り込む努力もせず、住民と移住者との間に分断が生じてしまう。
そんな歪なプロバガンダはやめてほしい。
僕自身はありのままのローカルコミュニティのシステムに魅力を感じており、その本当の田舎の姿を発信することで、ちゃんとした移住者が呼び込めると信じている。
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