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現役最弱麻雀プロが出会い系アプリを始めてみた結果

不肖、別府要。27歳と相成る

2024/9/8に27歳の誕生日を迎えた。当日は後期リーグ戦の第1節ということもあって麻雀プロの同期や先輩後輩に祝ってもらうことができて、非常に充実した1日となった。べっちゃんガールズ発狂の『アスパラあーんべっちゃん』の写真を添えて投稿した「誕生日を迎えました」というツイートには多くの方からのいいねとコメントをいただき、感激の極みである。

リーグ戦もプラスで終え、仲間からの祝福の言葉を肴に酒を飲み、一人暮らしの自宅に帰ったとき、ふと別府の心の水面に一粒の感情の雫が落ち、同心円状に波紋が広がっていった。
「――寂しい・・・」
これまで自分は人間関係にはかなり恵まれている方であると自覚していたし、今もその認識に変化は特にないので概ね問題ないのだが、時折えも言われぬ寂しさに襲われることが多くなってきた。
それに、27歳にもなって恋人の一人もいないというのはいささか不健全ではないかと思うし、自身のブランディングとしても恋人がいないということは別府はどこか異常でデリカシーのない人間なのではないかと判断する人もいるかもしれないので、27歳になったのを機にぜひ恋愛をしてみようじゃないかという気になった。

イマドキの恋愛事情についてリサーチ

そもそも自分にとって恋愛というものは自ら始めるものではなく自然発生的に始まってしまうもので(「恋人がほしい」というモチベーションではなく「特定の人を恋人にしたい」という形で。)、今回のケースのように能動的に恋愛市場へ参入するためにはどういった手続きを踏めば良いのかさっぱり分からなかった。こういうときには専門家の指導を受けるのが1番。ということで、昨年まで恋愛経験ほぼ0であったのに大学入学を機に次々と実績を解除していき今やすっかり別府を追い抜いてしまった職場の後輩アルバイトスタッフKくんに聞いてみた。(別府のコミュニティの中で一番のエキスパートが彼だと言うことがそもそも別府のいる界隈の恋愛経験の貧弱さを物語っていると言えなくもない)
「それなら、Tinderとかやったらいいんじゃないすか?」
とはKくんの回答。
「あぁ、出会い系アプリってこと?」
「別府さん、出会い系アプリじゃなくてマッチングアプリですよwww」
・・・最悪である。その昔、衣服について母親と話していたときに、
「それどこのメーカーなの?」
という母の問いに対して
「お母さん、メーカーじゃなくてブランドって言うんだよ」
と教えてあげていたこの私が。
「最近の大洋はどうなんだ?」
と聞いた叔父に対し、
「もう今はDeNAベイスターズですよwww」
と言っていたこの私が。
まさか言葉の古くささを指摘される側に回るとは。
まだまだ若いつもりで居たが、別府はもうすっかりおじさんになってしまったのかもしれない。

とりあえず始めてみよう

何はともあれ、Kくんオススメのアプリ『Tinder』をダウンロードして登録しようという話になった。彼の主張によると、気の合う人や自分のタイプの人を見つけるのに、偶然たまたま出会うのを期待して待っているよりも、アプリを駆使して探す方がよっぽど合理的なんだとか。別府は古くて保守的な感性の持ち主(あるいは極度のめんどくさがり)だから、運命が自然と引き合わせてくれるのを期待したい気持ちも多分にあるのだが。

最初の関門~別府の最終学歴とは?~

最初にアプリを起動して「ようこそ!」と歓迎される。
さながら麻雀店のルー説のような注意事項を確認し、「なるほど、情報は正しく!、安全第一、思いやりと尊重、違反は報告、ね。」としっかり理解して同意、次のページへ。ここから別府のパーソナルな情報を入力していく。

最初の関門は、「あなたの学校は?」という絶妙に漠然とした質問。おそらく最終学歴を聞かれているのだと思うが、ご存知の通り別府は早稲田大学基幹理工学部機械科学航空宇宙学科を華麗に中退している。果たしてここに「早稲田大学」と回答するのは正しいのか。迷った末に、

別府の真の最終学歴「うらわ自動車教習学校」と書くことにした。
だって冒頭で"情報は正しく!"に同意してしまったから。
危うく経歴詐称の違反行為で通報されてしまうところであった。危ない。

続いての難問~論外か傑物か~

別府にとって最大の難所、反り立つ壁となったのは最後の設問であった。

自らの趣味や興味関心を選択するこちら。
これ、自由記述ではなく選択式で好きなものを答えなければならないのである。ざっと確認したところ100個以上の項目は選択肢として用意されていたのだが、何度確認しても、目を皿のようにして探しても、別府の好きなものである『麻雀』『ボートレース』『パチスロ』『パチンコ』がどこにもないのである。
別府は絶望に打ちひしがれた。もちろんここでそれなりに知っているもの(たとえば『ヒップホップ』とか)を選択して次に進むことは出来る。だが、それは別府の本当に一番好きなものではないので、"情報は正しく!"というあの注意事項に抵触してしまう恐れがある。
苦渋の決断とはなってしまうが、別府は今回のTinderへの登録は見送ることにした。自分はまだTinder側の考える恋人を作るにふさわしい趣味の一つも持ち合わせていない論外の男か、もしくはTinder側も想定していなかったようなスーパーヒューマン・傑物かのいずれかであるということが分かった。
個人的にはおそらく前者なのではないかというそこはかとない雰囲気は感じてはいる。

まとめ・今回得た知見

今回マッチングアプリを始めて(正確には始めようとして)別府が得た知見は、
1. 出会い系という言葉は古く、今はマッチングアプリという
2. 別府の現在の趣味は恋愛市場において評価対象とはならなそうで、現状別府はアプリへの登録すらもままならない状態である
以上の2つである。

【おまけ】
あと、麻雀プロである自分が「好きなもの」の欄に『麻雀』と書くのはどうなんだろうという疑問も発展研究のテーマとして持ち上がってきた。
みなさんはどう思いますか?もちろん好きだから麻雀プロなわけですが、違和感を感じるという人ももしかしたらいるかもしれないなーなんて思いました。

こういった世間とのズレを感じながら、明日も孤高に逞しく生きていきたいと思う、27歳のスタートのお話でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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