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KANAME Academyとは何か(2/5)

前回のインタビューではKANAME Academy開講の背景についてお話を聞いてきました。今回はKANAME Academyの講座概要について詳しく聞いていきます。

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4. KANAME Academy講座概要

4-1. 講座の設計思想

岡山:KANAME Academyの設計において重視されていることはありますか。
 
竹内:9か月間を3つのステージに分けて、徐々に意識の次元が高まるように設計しています。

最初のステージでは、自分が今までの人生で思っていたことは思い込みが多く、自分の勝手な解釈が想像以上に多いということを知っていただきます。つまり真本音と反応本音を区別するところから始めます。

次のステージでは真本音を大切にしながら、日常生活に向かっていくことをご支援しています。

そして、最後のステージではKANAMEとして、他者(大きくは社会)に向けて真本音で影響を与えていくやり方を実践的に学びます。
 
黒澤:9か月間という講座期間は絶妙な長さですね。6か月間だと実践生活の軌道が1周できないで講座が終わってしまい、12カ月間だと間延びしてしまいます。9か月間が絶妙な長さです。

竹内:2週間毎日合宿のような短期決戦コースもありかなとたまに思います。これまでKANAME Academyを4期開催していますが(2023年6月当時)、一度たりとも同じ講座はありません。

受講生の方の状況に応じて、毎回テキストを作り直しています。前回と同じ内容で講義しようとすると違和感が出てしまいます。

お伝えしたいことは多数ありますが、厳選してお伝えしており、選び方が重要になると考えています。内面を深堀すると一気に開花する人もいれば、外面から変化を起こす方が一気に開花しやすい人もいます。

エネルギーレベルの刺激度合いを見ながら慎重に調整しています。

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岡山:講座が進むと真本音が見つかり、真本音度合いが高まるのはなぜでしょうか。
 
竹内:初回の講座では真本音の概念をお伝えして、現時点の人生理念を出すというセッションがあります。

このセッションでは、私から問を24問お出しして、24問目に出てくるキーワードに対して私からフィードバックします。私からのフィードバックを通じて真本音の感覚を掴んでいただきます。

頭脳で掴んでいただくというよりは、体全体の感覚で掴んでいただき、納得していただきます。毎回の講座を経て、真本音の感覚を深めていただき、真本音と反応本音の区別ができるようになっていただきます。

また、受講生の方が日常生活を真本音で送ろうとすると、「この時にこんな感覚になったのはどうしてでしょうか」等の問をいただきます。この問に対してフィードバックすることを通じて真本音の感覚を掴んでいただきます。
 
岡山:言語化する際に真本音の感覚を掴みにくい人もいるのではないでしょうか。また、過去にKANAME Academyを最後まで受講したにも関わらず、真本音度合いが高まらなかった人はいますか。
 
竹内:これまでKANAME Academyを最後まで受講した方で、真本音度合いが高まらなかった人はいませんでした。

私からその方の素質や人との向き合い方をお伝えし、日常生活で実践していただく中で、真本音の感覚を掴んでいただいています。

一方で、企業向けの研修では、受講生が受動的な姿勢の方も多く、真本音の感覚を掴んでいただくのが難しい場面もあります。
 
岡山:真本音を引き出すコツはあるのでしょうか。
 
竹内:私自身を鏡にして自己対話していただくのがコツです。つまり、私を介しながら自己対話のコツを掴んでいただくのです。

それを続けると、自然に自分一人で深く自己対話できるようになります。すると自力で真本音を掘り起こすこともできるようになります。

ITSUDATSU社顧問•アドバイザー 竹内直人氏

4-2. KANAME Academyの受講者のタイプ

岡山:どのような方がKANAME Academyを受講していますか。
 
黒澤:ホンモノを欲しがっている人が来ています。賞味期限の短いスキルの習得(膨張的成長)に一喜一憂してしまう人よりは、自分の人生に対してホンモノの考えを欲しがっているような人が来ています。

私自身も2018年に竹内さん講座を受講し、真本音出しをしました。

竹内:受講生の皆さんは、本当に真剣ですね。私も10代の頃からそれなりに人生を真剣に考えてきましたが、その当時の私と比べても今の皆さんの真剣さは本当に尊敬します。

死ぬ時に良い人生だったと言い切れる人生にしたい、という人が多いです。死ぬ時に後悔したくない、せっかく生きるなら納得のいく人生にしたいという人にはおすすめです。

また、毎日幸せだけど本当にこの人生で良いのだろうかと思う人にもおすすめです。使命感が心の奥深くにある人も増えているので、何となくのモヤモヤがある人はぜひいらしてほしいですね。

その「何となくのモヤモヤ」というのがかなり重要だったりしますので。

黒澤:自分の人生について真剣に向き合いたいと思いながらもがいている人や本当に悩んでいる人は特に効果があると思っており、ぜひ来てほしいです。

4-3. KANAME Academy受講中の過ごし方

岡山:KANAME Academyは9か月間の講座ですが、受講生はどのように受講期間を過ごしているのですか。
 
黒澤:月1回の講座は付かず離れずの絶妙な距離感であると思います。受講生の方々は講座で得た気付きを持ち帰って、日常生活での実践に活かしています。

もちろん、講師とメッセージでやり取りし、日々の気付きに対してフィードバックをしています。一方で、真本音を見つけさえすれば成功するという考えは大いなる誤解です。

真本音を見つけて、自分の人生のテーマや使命に舵が切られていくことを願っています。

4-4. 過去参加者の人生が変化した事例

岡山:過去にKANAME Academyに参加した人で、人生が変化した人はいますか。
 
黒澤:皆さん全員、それぞれなりにご自分の人生を変化させていますが、もし今一人ここで例を出すとすれば、Sさんかな。Sさんは誠実で真面目な方です。Sさんは1日目の講座の真本音出しでいかにも彼らしいものが出てきてウキウキして受講を始めました。

一方で、Sさんの真本音度合いが高まるにつれて、Sさんは過去の判断が間違っていたのではないかと疑問を持つようになりました。彼は当時、数か月後に新卒で就職するタイミングでしたが、内定先の企業に対して疑問を持っていました。

結果として彼は4月に入社したその企業を7月に退職して、海外で自らの事業を立ち上げることになりました。
 
竹内:私は講座の中ではSさんには、就職するよりも起業の方がよいのでは、とお伝えしたのですが、そのアドバイスをしっかり受け止めながらも、Sさんは敢えて当初予定の企業に就職するという選択をしました。

結果的にそれはとても良かったですね。その企業を2〜3ヶ月で退職することになったのですが、その2〜3ヶ月間がSさんにとってはとても良い経験だったようです。

なぜならその2〜3ヶ月間で退職する理由というのを、Sさんはその会社の先輩社員さん達(社長も含め)にしっかりと説明し、納得してもらい、しかも退職直前には全社員さんの前で彼の始めようとしている事業のプレゼンまでさせてもらえたそうです。

そして、皆さんに気持ちよく送り出してもらったそうです。たった2〜3ヶ月ですよ。それだけで彼は多くの先輩社員さん達の心を動かしたようです。一つひとつの行動を自分自身の真本音に素直に動いた結果だそうです。

渡航の直前にSさんはわざわざ私のところまでいらして、そのような嬉しい報告をしてくださいました。

彼は講座の最初の頃は、自分はサポートタイプだと思い込んでいましたが、真本音度合いが高まるにつれて、実は自分が主体となって突っ切るタイプであることが分かり、苦しみから解放されていったように見えました。

今でも突っ切り続けているようですよ。

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次回の第3話は、KANAME Academyの講座内容について詳しく説明します。

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