KANAME Personalとは何か(3/5)
前回のインタビューではKANAME Personalの診断項目である5つの性質についてお話を聞いてきました。今回はKANAME Personalの診断項目であるエネルギーレベルやレポートの内容について詳しく聞いていきます。
3-3.エネルギーレベル
村松:エネルギーレベルとは何でしょうか。また、そもそもエネルギーレベルに基づいて分析されているのはなぜでしょうか?
竹内:企業や個人の方のサポートにおいて、サポートを受ける方の「現象」ではなく「実在」を感じ取ることを意識しています。KANAME Personalの分析においても全く同じことを意識しています。
まず、「現象」とは「自分の内側の現実が外側に映し出されたもの」と定義しています。目に見える言動のような表面的なもの、あるいは部分的なものだと思っていただくと良いかと思います。
また、「実在」とは「自分の内側で実際に存在しているもの」と定義しています。目に見えるものだけではなく、潜在意識や直観、本来の願いなど普段は認知していない領域まで含む個人の本質とも言い換えることができます。
個人の本質や特性やポテンシャルを理解するためには、この「実在」レベル(=エネルギーレベル)での分析が必要であると考えています。
そして「実在」レベル(=エネルギーレベル)は、「真剣性」「自転性」「調和性」の3つの指標に基づいて割り出されています。
具体的には5つの性質のグラフや回答結果から、「真剣性」「自転性」「調和性」の3つの指標をそれぞれ数値化し、エネルギーレベルを把握した上で、個人の本質や特性やポテンシャルの分析を行います。
この数値を把握すると受検者の方の人となりが極めて分かりやすいです。
※なお、「真剣性」と「自転性」、「調和性」はレポートには示されません。
村松:なぜ質問からエネルギーレベルが分かるのでしょうか。
竹内: 質問に対してそれぞれ丸を付けて回答することは、ある意味では、決断であるため、個人の本質が分かりやすいと考えています。
例えば、回答の順番や4択の選び方から本人が素直に回答しているかどうかすぐに分かります。
他には、回答の組み合わせやグラフの形を見ることによって、受検者がどこまで潜在意識レベルで自身のことを理解されているかについても分かります。
つまり、質問の回答を見るだけでも十分にエネルギーレベルは分かります。
また、質問は4択の50問から成るもので、組み合わせが無数にあります(4の50乗は31桁ありますが、世界人口の70億は10桁です)。エネルギーレベルもこれ以外のいくつかの指標に基づき分析しているため、個人の特性の組み合わせは無限にあります。
よって、これまでの分析では、ある方の分析結果が他の方と同じになることはありませんでした。
また、分析が完了した後、レポートに基づいてご本人にコーチングを行うのですが、(まだお会いしていなかった時の)分析結果と全く同じ印象を受けることがほとんどです。
a.「真剣性」
村松:まず「真剣性」とは何でしょうか。
竹内:その人が今どれだけ真剣かを表したものが「真剣性」です。
また、ここで「真剣」とは「自分がどこで全力を注ぐかを自覚し行動している」ことをいいます。
「真剣性」が高まれば、その人はよく現実と向き合い、自分の立ち向かうべき方向に向かい、全力で行動するようになります。
b.「調和性」
村松:次に「調和性」についてはいかがでしょうか。
竹内:人と人、もしくはチーム(組織)の調和度合いを表したものが「調和性」です。
「調和」とは共に向かっていく状態を指します。
「調和性」が高まれば、一人ひとりの個性を際立たせ、チームを一つにまとめ、共に創造と進化を加速させることができます。
c.「自転性」
村松:最後に「自転性」についてはいかがでしょうか。
竹内:「自転性」とは自力で進化できる度合いを表したものです。
「自転性」が高まれば、他者からのサポートがなくても、わずかなきっかけで自分の次元を高めることができるようになります。
また、どこまで人間として進化したいかは、その人が生まれた時から持ち合わせている天性のものだと考えています。
3-4.個人の現在地と可能性
村松:レポートは「個人の現在地と可能性」の項目から始まりますが、どのような内容なのでしょうか。
竹内:回答結果から得た私の印象をそのままストーリーとして書いています。作家と同じ着想で、短い小説のようなものと思っていただくと分かりやすいでしょうか。
5つの性質ごとのグラフや「エネルギーレベル」を読み取ると、受検者の方のストーリーが勝手に浮かんできます。その浮かんだストーリーをそのまま執筆しています。
このストーリーを思い浮かべながら、受検者の方の特性の育成方針や適した環境の選び方の分析を行なっていきます。
なお、ありがたいことに、今まで受検者の方からこの「個人の現在地と可能性」について、違和感があると連絡が来たことはありません(もちろん違和感のある方は遠慮なくご連絡ください)。
3-5.自己自由度
村松:次の項目の「自己自由度」とは何でしょうか。
竹内:「自己自由度」とは本来の自分を出せている度合いです。この数値が高ければ高いほど、本来(天性)の魅力・能力・影響力などが発現します。一般的には10%前後であれば、健康的といえます。
この数値そのものは単純に「真本音度合い」の数字を1.5倍したものです。理由としては、「真本音度合い」は一般的にかなり低くなってしまうので、レポートを見られた方の中には落ち込まれてしまう人もいらっしゃったためです。
また、「真本音」という概念が初めての方にはわかりづらい部分もあるため、レポートでは「真本音度合い」ではなく「自己自由度」と表現しています。「真本音」については別の記事で解説しています。
先ほどの話に出てきた「エネルギーレベル」と同じ意味で捉えていただいて構いません。
村松:この「自己自由度」というのは、受検者が回答する時と場合によって変動するものなのでしょうか?
竹内:「自己自由度」は回答時の環境や状況によって結果は変わりません。
目に見える「現象」は回答結果によって変わってしまっても、本質である「実在」の部分は変わることはありません。
そのため、レポートに表示される「自己自由度」は回答時の状況に従った数値ですが、同時に最大値と最小値も併せて表示されます。
この最大値と最小値は回答時の状況によって変化しないものだと思っていただくと良いです。
レポートに表示されている「自己自由度」は、回答時において最低値と最高値の間のどこにいるかを示しています。
また、「自己自由度」は数値ごとに状態が定義されており、次のフェーズに行くために必要な課題は数値ごとに決まってきます。
レポートでは受検者が今どのフェーズにいて、次のフェーズに行くための課題や壁が何なのかをお伝えすることを重視しています。
次回の第4話は、引き続きKANAME Personalのレポート内容について詳しく説明します。