成功=失敗

成功と失敗は全く正反対の対義語で、それが同じ(=)なんて考えられないと思う方は結構多いと思います。
失敗なんかせずに成功だけをもぎ取りたいと。
しかしこれは「成功」という言葉をよくよく吟味すると、ありえない妄想だということが分かるはずです。

僕が言う失敗とは、目に見え、数字でも表れる明らかな結果だけではなく、成功までに現われた砂をかむような悔しい気持ちや挫折感も言います。

まず、僕が真っ先に疑問に思うのが
失敗せずに成功したと言うけど、それって成功じゃ無くて出来て当たり前のことじゃないかと思うのです。

僕たちは日本語を普通に使うことが出来ます。
これは出来て当たり前ですよね。
しかしこれが外国人ならどうでしょうか。
日本語をしゃべりたいのにしゃべられない。
話しかけても通じない。
何度トライしてもなかなか思うように舌が回らず、言葉も出てこない。
後には暗い気持ちになる。
これはもう明らかに失敗ですよね。
ですがこの人はそれを踏まえて、たくさん勉強し、そしてやっと、日本語を使いこなせるようになるはずです。
これは「成功」です。

もっと当たり前の事を言います。
僕たちはこの二本の足で大地に立つことが出来ます。
果たしてこれは成功ですか。
違いますよね。
出来て当たり前のことです。
以上、終わりです。
しかしこれが足が無い人間の場合どうでしょう。
立ちたくても立てない。
周囲に迷惑をかける。
いじめられる。
どうしようもなく悲しくなる。
これも明らかに失敗ですね。
しかし、大きな手術を乗り越えてこの人に義足がつけられて、自由に歩くことができるようになった。
これは「成功」ですね。

だから「成功」=「失敗」なのです。

画像1

ではなく、

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なのです。
失敗なしで成功はあり得ないのです。
失敗なしの成功は、実は成功ではなく、出来て当たり前のことでそれ以上価値がないことです。

「成功」=「失敗」ということは昔から言われています。
マイケルジョーダンの名言です。

To learn to succeed, you must first learn to fail.
成功を学ぶためには失敗を学ばなければならない
I've missed over 9000 shots in my career.
I've lost almost 300 games.
26 times, I've been trusted to take the game-winning shot and missed.
I've failed over and over and over again in my life. 
And that is why I succeed.
私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ。

この言葉はもう本当に素晴らしい言葉です。

それともう一つ。

負けないで もう少し 
最後まで 走り抜けて
どんなに 離れてても 
心は そばにいるわ
追いかけて 遙かな夢を
(負けないで / ZARD)


応援歌としてもう27年愛されています。
この歌は他でもない、「失敗」の完全肯定の歌だと僕は解釈しています。


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