5月2日は「えんぴつ記念日」

「ぬ」をなぞり、「ね」にとりかかろうとしていた。「ぬ」のさいごのくるんと「ね」のさいごのくるんが、にている。「ぬ」と「め」もくるんがあるかないかだけで、やっぱりにている。もうすこし「ひらがな」をかんがえたひとはかんがえてほしい。にすぎ、ひらがな。
でも「の」はいいね。あとさんかいくらいなぞってあげたいくらい、かんたんだし「の」の「の」っぽさがすごくいいね。すなおな「の」がすき。「の」のすたーとからしたにいって、すこしまがり、きもちよくすなおにうえへあがりまわるときにぼくの「の」の遠心分離に完全にやられた腕は机の上に置いてある、もう一本の鉛筆の背中を「ドン」と押すことになり、鉛筆の投身自殺を結果的にほう助することになった。

悩んでいた鉛筆の迷いを「の」のあまりの気持ちよさで背中を押したぼくと落ちた鉛筆は芯が折れ重症。現場には規制線と粉ごなのHB。

でもぼくはそのとき「は」をなぞっていて、ずいぶんまえになぞった「し」のことはとっくにわすれていた。

5月2日は「えんぴつ記念日」


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