8月12日は「世界ゾウの日」#400字小説
ドラえもんに出てくるのび太君の引き出しは、タイムマシンで過去にも未来にも行ける。
ぼくの引き出しには、ゾウが一頭いる。
引き出しのゾウは一頭だ。仲間はいない。一頭で寂しいのかもしれないと思ったが、割と毎日元気そうに暮らしている。
サイズは普通のゾウよりも、ものすごく小さい。当たり前だ引き出しに入るんだから。
毎日学校で、ぼくはゾウのことを考えている。元気かな? ちゃんとご飯食べているかな? もしかしたらあの長い鼻で引き出しを勝手に開けて、外にでちゃうのではないかな?
急いで帰って、すぐに引き出しを開けるがゾウは鼻を自由に動かしたり、草を食べたりしている。
ゾウのことを考えると、夜眠れなくなるときもある。そんなときはやっぱり急いで引き出しを開けに行く。
大丈夫、ゾウは元気そうだ。
でも、先週より少し大きくなっているのが気になった。
8月12日は「世界ゾウの日」