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8月13日は「左利きの日」#400字小説

左利きの彼女が欲しくて合コンに行っても顔やスタイルには目もくれず、ひたすらグラスや箸をどちらの手で持つかという事を気にしていた。

思えば小学生の頃、初恋の子は左利きだった。漢字を書きにくそうしていたし、給食の時間は隣の子の右手と当たっていて食べずらそうだったが、その姿にあこがれた。クラスで一人だけの左利きのその子は、ただ左利きなだけで好きになってしまった。

大人になって今まで何人かの女性と付き合ったが左利きの女性と付き合ったことはまだない。

以前左利きの女性とあと少しで付き合えそうになった時「私のどこが好き?」と聞かれつい、

「左利きのところ」と言ってしまい付き合うことはできなかった。

世界の人口のうち10%は左利きと言われている。その数を聞くと多いのか少ないのか微妙なところだ。

まだ見ぬ左利きの彼女を求めて、わたしの合コンは続く。

8月13日は「左利きの日」

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