9月28日は「くつやの日」
並んでいました。
綺麗に並んでいたので写真を撮りたくなりましたが、まさかここで写真を撮ったら変な人に思われて、いちゃもんをつけられると思い、やめておきました。でも、後世に残したいほど綺麗に並んでいました。
皆さん、同じ靴なのでしょうか。いいえ、よく見ると微妙にデザインが違います。ぱっと見は同じ無個性な黒い革靴のようですが、よく見ると違います。前の座席全員がサラリーマンのおじ様でした。
これは偶然でしょうが、この偶然は都会の通勤電車では頻繁に発生します。皆さん同じ色のスーツを着て、同じような鞄を持ち、同じような黒い革靴を履いています。
私はその並んだ革靴が好きです。だからさきほど写真を撮りたいなどと申し上げました。一人一人おじ様方は会社も違うはずですし、家庭に帰ればもしかしたら良き父かもしれませんし、反抗期の娘にどう接していいか分からなく毎日悩む日々かもしれません。
しかし、どこかのタイミングでおじ様方は靴屋さんで黒の革靴を選んで買ったのです。
そうして、その革靴を履いたおじ様方が朝の電車でこうして整列する。
なんだかわたしは今日の午前中くらいは心穏やかに生きれる気がするのです。
9月28日は「くつやの日」