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Photo by
yamoyamori
6月1日は「ねじの日」
前を歩くすらっとした女性は、ワンピースを着て歩くたびにスカートが揺れた。
もののけ姫のシシガミ様は歩くたびに、足元から草が生えてすぐ枯れてみたいなシーンがあったような気がしたが、彼女が歩いた後には、特に草は生えないが、スワロフスキーの漠然としたキラキラ感が散りばめられて落ちているようだった。
そのような女性の背中を見ながら歩いていると、何かが彼女から落ちた。都会の素敵な女性が落とすものは何か?
ピアス。あぁ、大変。明日の朝、出勤の時に慌てる彼女の姿が目に浮かぶ。悲しいよね、片方だけのピアス。大切なピアスだったらもっと悲しいね。でも、ピアスではありません。
ヘアピン。なんだこれは、誰かがピッキングしようとした? といつも思う。彼女から落ちたのはヘアピン? 綺麗にまとめた髪を必死にとめていたヘアピンは、あまりにも目立たないけど、落ちていたらなんだか悲しい。でもヘアピンではありません。
ねじ。ねじってあのねじ? そう、あのねじ。10人の人が頭に思い浮かべてほぼその通りのねじです。落ちました、ねじが。彼女からぽろっと。
あんなに後ろ姿が素敵な女性のどこの部品なのかな、このねじはと思う今日。
6月1日は「ねじの日」