8月6日は「ハムの日」#400字小説
公園に現れた肉屋のハム太郎は、右の肩に大きなハムを背負っていた。遠くからハム太郎を見た人は、肩にあるハムが何かの球技に使用する専門的なラケットに見えたし、またある人は吹奏楽で使用される名前は知らないがトランペット的な楽器に見えた。
柔道の経験者である肉屋のハム太郎は、めぐまれた体格と努力を惜しまないトレーニングにより超人的な筋肉を獲得し、軽々と大きなハムを担ぐことができている。
普通の成人男性では持つこともできず、少し筋トレしている人でも肩に担ぐことは不可能である。それくらい大きなハムは重く、持つのには相当な訓練が必要だ。ハムを担ぐ肉屋のハム太郎は鬼が金棒を担ぐようにその姿は大変な安定感があった。
肉屋のハム太郎の登場に公園にいた人々からは、
「あ! 肉屋のハム太郎だ!」とか「すごい本物よ!」という声が聞こえた。
「あの……一緒にに写真撮ってもらえますか?」なんて言う女の子もいた。
優しい肉屋のハム太郎は一緒に記念撮影をした。
8月6日は「ハムの日」