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「ドラゴンボールUltimate」は実在するのか?

先日、いろんな国の人が集まる言語交流サイトみたいなところで異彩を放ちまくっている投稿を見つけてしまった。

内容は「以下のキャラクターの名前を日本語で書いてください」というもの。10人以上のアルファベット表記の名前が列挙してあって、その中に「◯◯◯ Kaioshin」という名前があった。

Kaioshin…界王神…ドラゴンボールか?

◯◯◯界王神の漢字は「どのドラゴンボール作品に登場するのかわかれば調べてあげられるかもしれない」と思い、とりあえず親切のつもりで「キャラクターの名前に作品名を追加すれば返信がつくかもしれませんよ」と回答をつけてみた。

…そしたら堰を切ったように怒涛の返信が始まった。

彼(以降、仮にロペスとする)曰く、名前を列挙されていたキャラクター達は「Dragonball Ultimate (Dragonball Kyukyoku)」という作品のキャラクターで、この作品自体は2000年から2003年に製作されたものの広報も公表もされておらず、アンダーグラウンドでコピーが出回っているだけだという。

とりあえず調べてみたが、ゲームやグッズで「アルティメット」が入った名前を持つものが見つかっただけで、Ultimateや究極という名前の作品の情報は全くなかった。もちろん、列挙されていたキャラクターの名前も。

アニメには全然詳しくないが、ドラゴンボールのようなビッグタイトルの新作が作られるとなったら、製作が決定した時点で相当な話題になるのではないだろうか。凄まじい数の人が関わるであろうアニメの製作というプロジェクトのことをほぼ20年間ここまで隠し通せるってありえなくないか?巨額の金を投じて完成させた作品を公開しない理由は何だ?というのが最初の感想だった。ただ、ロペス曰く「2023年までの厳しい箝口令が敷かれていて、スタッフやその家族ぐらいしかDragonball Ultimateの存在を知らない」そうだ。

しかしそんな情報を海外の一般人が驚くほど詳しく知っているというのもなんだか不自然な話。

更に、検索を続ける中で「ドラゴンボールAF」というものの存在を知った。

ドラゴンボールAF(AFはAlternative Futureの略らしい)は「ドラゴンボールGTの続編?という肩書きの都市伝説」というもので、今回の件と非常に似たような臭いがするため、Ultimateも同じようなものでは?という疑念が湧く。

(ドラゴンボールAFの話をロペスに伝えたが「あんなものとは違う、Ultimateは確かに存在する」と一笑に付されてしまった)

ロペスの熱意はすさまじく、"キャラクター名を日本語表記に直す"という話だったはずなのに、Ultimateがどんな内容の作品であるか、どんな製作経緯を持つ作品なのかを数レスに渡って説明してくれた。(どこの国もオタクの熱量はすげえなぁ…)

ロペスは過去にDragonball Ultimateについて◯映の関係者が語っている掲示板の魚拓のようなものをアングラサイトで発見してからUltimateに取り憑かれたようで、どうやら「アンダーグラウンドでしか流通していないというスタジオテープのコピー」を非合法だと知りながらもどうしても手に入れたいらしい。普通のビデオデッキでは再生できないプロ用のものらしいが…。また、1999年に中野(東京の中野区のことだろうか?)で発行された「DENKETSU」というローカルマガジンの74号にも関連記事が載っていたそうで、それも手に入れたいようだ。南東京エリアに行けばスタジオコピーのテープやその雑誌が見つかるのではないかと何度も言っていたし、ニューヨークにあるブックオフにも行ったらしい。

ストーリーとしては「ドラゴンボールGTの最終回で悟空と神龍が去ってから5年〜10年後、悪の神龍が現れて世界を征服し、それからさらに90年ほど経った頃の話」らしい。

登場人物についてもそれぞれ詳しく教えてくれたが、ラスボスのJuubeiという最終破壊神、史上最強の純血サイヤ人でスーパーサイヤ人6になれるGungir (Gangiru)、この世に存在する「気」の全てを作った"界王神の神"のほか、Son Gosan(パンとトランクスの息子)、Pashianhan(天津飯とランチの娘)、Korone(悟天とマロンの娘でサイボーグ)、Valkyrie(ウーブの娘)などの名前が挙げられていた。

正直なところ、全宇宙の破壊神みたいなラスボスに「Juubei」ってゴリゴリの日本風の名前がついてることにものすごい違和感を覚えるんだが…。ヤジロベークラスならともかく。

そもそも日本で製作されてお蔵入りになった作品のはずなのに「日本語での表記がわからない」というのが不思議である。東◯関係者の掲示板が英語だったのか?そんなまさか。

ロペスの持つ情報量は凄まじく、ここではとてもまとめ切れないのだが、その情報はいちオタクの妄想やその又聞きと一蹴するにはあまりにも濃密だった。彼は関係者ともコンタクトを取ったことがあるし、英語版の台本もすでに手に入れていると言う。個人的にはまだ80%ぐらい「ガセだろうなぁ」という気持ちだが、もし存在するなら見てみたいという素直な想いもある。

ロペスの言う通り、2023年になって箝口令が失効したらいろんな情報が出てくるのだろうか…?

諸事情により現時点ではロペスとのやり取りはしていないが、箝口令が失効するという2023年までの間、ロペスが「静かに待つ」という行動を取るタイプの人物だとは到底思えない。今もきっと世界のどこかのサイトで、Dragonball Ultimate(ドラゴンボール究極)に関する投稿を続けていることだろう。

情報をお持ちの方がいたら、ロペスのためにも是非教えてほしいと思う。

※関係者の方、万が一マズい内容でしたらすぐ消しますんで教えて下さい※

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