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「なります」の丁寧語としての使用が本当に許せない

ファミレス・コンビニで使われ「ファミコン敬語」や「バイト敬語」として忌み嫌われた「なります」の誤用が、年月を経てすっかり世の中に定着してしまった。嘆かわしいことにテレビに出てくる会社の広報担当者や民放のアナウンサーなど、正しく言葉を使えて然るべきという職業の人々の間でも頻繁に「なります」が使用されている印象がある。あくまで聞くたびに毎回イライラしている自分の印象ではあるが。
言葉は生き物、時代の変化と共に変わっていくもの、とか言われても生理的に無理だしイライラするんだからお断りだ。変化についていけないのは頭が古い証拠、と言われてもその通りだと笑顔で認めるつもりがある。

「なります」に使われる「なる」という言葉は元々は「成ります」、つまり「〇〇に変化する」という意味であるのに、現代では全く変化を伴わない事象についても「なります」が平然と使われてしまっている。

例えば「こちらがリビングになります」。いつなるの?リビングから何になるの??「発送のご連絡となります」。いつなるの??いつまで待てばいいの?「有料サービスとなります」いや、未来の他人事みたいに”なります”とか言ってるけど確実に自分たちの意思で過去に有料にする決定をしたんだよね?

文系人間として長らく生きてきた自分としては、この「なります」を何の疑問もなく「みんなが使ってるから」という薄ぼんやりした意識(ですらないかもしれない)で使っている人は「考えるのを放棄した人、脳を使っていない人、まともな教育を受けていない人」だと判断してしまう。自動的に。おそらく自分のような人間は本当にごく一部だとは思うけど、一部にはそういう層も存在するということを認識しておいてほしい。ただ「なります」をなんとなく使っているだけで他人から勝手に「バカだ」と判断される可能性があるということも。

あまりにも世の中に丁寧語としての「なります」が氾濫しすぎて、「他の言葉での置き換え方がわからない」という人も多いんじゃないだろうか。でもそれはものすごく簡単なことで、

「なります」を「です」または「ございます」に置き換えるだけ。

たったそれだけなのだ。

時には「です」や「ございます」ではうまく置き換えられない場合も出てくるかと思う。その時は、「なります」を使わないで同じ内容の文章を考えてみて欲しい。

ぜひご一読を:https://prowriters.jp/blog/14

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