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会社が用意してくれた社外カウンセリングサービス「Smart相談室」を利用して、自分の業務整理をしてみた

気づけばあっという間に10月。今年もあと3ヶ月で終わるとか、一年がすぎるのが早すぎて驚きを隠せません・・・

今回書いた話題は「従業員の平和な日常は、内から守るか外から守るか」みたいなお話です。

私は昔からタスクを大量に抱えがちな習性があり、漏れなく対応することに苦心してきたのですが(漏れることもしばしば・・・)、ここのところ忙しさもさらに増しており、タスクをうまく運用すること自体に嫌気がさしていました。

そんなお悩み、社内の1on1などでも話せばいいのかもしれませんが、1on1などはもっと具体的に解決したいことなど、組織や業務に根ざした話をしたい気持ちもあり、なかなか自分の仕事の進め方という基本姿勢の相談をする気になれません。

そんなある日、契約した法人の従業員が社外のカウンセラーさんと相談や話す機会を持てるオンラインカウンセリングサービスを会社がトライアルで導入しているというお知らせが。

一方、私はメンタルヘルス方面で不調を感じているわけではないので、「カウンセリング」は必要ないと思っていたのですが、「うまく業務を進めるための業務整理や仕事上の課題を聞いてもらって、コーチングに近い利用の仕方ができるよ!」と教えられたため、試しに活用してみることにしました。

これは、「Smart相談室」のカウンセリングを複数回継続的に利用し、向いている活用シーンや感じたメリットを記録です。
(実際の体験記録なので、ステマじゃないよ!笑)

Smart相談室

利用した経緯

実は私の近況なんですが、SmartHRの関西支社で働き始めて1年半が経っています。成長真っ只中のスタートアップで働く楽しみは何よりも「日々出会う課題をものすごいスピードで解消して前進すること」。

そんな環境で一緒に働く人たちはみんなとても優秀で、「あれがまずい!」となれば、わ〜〜〜〜〜と集まってみんなでものすごいスピードで解決する。知恵を絞って万策を尽くす。それもすごいスピード感で。この環境でお仕事ができるのがとても面白く、転職して本当に良かったな〜と思って過ごしてきました。

ただ、ここ最近課題に感じていたことがあります。

それは・・・「大切だと認識しているタスクが膨大に膨れ上がっている」ということ。

端的に言えば優先順位をつけるのが下手、ということではあるんですが、如何せん在宅勤務でリモート会議や顧客とのオンラインMtgで仕事を遂行できるようになった昨今、移動やちょっとした余白の時間がかなり省略され、むしろ今までよりも実労働時間は増えていて、生産性は爆増していると思っています(きっと、そのはず・・・)

一方、効率化した時間に新たに大切なタスクを詰め込んで仕事をしている状況で、対応する対象が増える=大切に扱わなければいけない問題もそれだけ増えてしまっていおり、八面六臂、息も絶え絶え。片付けても片付けても湧いてくるタスクに疲弊した私は、「このままじゃダメ!!!」と発狂寸前でした。

そんな時に「どんな相談でも大丈夫なんで!今、会社でトライアルで契約してるから、ぜひ活用してほしい〜」というお知らせが目に留まります。

Smart相談室って?

Smart相談室は、今年の2月に設立されたSmartHR社のグループ会社。
会社で働く従業員のためのメンタルヘルスのサポートや、日々人事労務の担当者が対応してきた相談窓口の代行をサービスとして行っている会社です。

従業員の遠隔メンタルヘルスケアを提供するプラットフォームで、会社が契約をしていれば、その会社の従業員は無料でカウンセリングが受けられるという仕組み。主に以下3つの領域でのサービス提供を予定されています。

①オンラインカウンセリング
②110番窓口
③デジタルコンテンツ

このうち、今回私が利用したオンラインカウンセリングサービスの流れはこんな感じ

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このサービスを複数回を定期的に使うことで現状打破を試みました

Smart相談室を複数回利用して・・・

そもそも複数回実施したってどういうこと? ということで、実際どんな感じだったのかを紹介。

# 概要
実施回数:30分×4回
実施期間:約2ヶ月
カウンセラー:毎回同じ方

# 4回の内訳

1回目:
今自分が悩んでいること、ぼんやりと困っていることを話し、今後何を話したいのか確認する。

「登りたい山がいっぱいあるので、どの山から登るのか、そして、どのルートから登るんかを考えたいんじゃ〜〜〜〜」って話をしました。

2回目:
1回目から数日後、1回目の話を元に、最近の近況と問題の核になりそうなところを掘るための会話。
改善するためのヒント(一般的にこういう対処法があるっぽいみたいな話題)を元に、しばらく何をトライしてみるか相談して終了

「目の前の対応すべき実務と、それを効率よく実施するために準備する部分である施策的な取り組み、どちらも大事だが、後者を実現しつつ日々の実務をこなすためには同アプローチすればいいか?」みたいな話をしました。
もらったヒントで響いたのは「やるべきこととやりたいことで、やりたいことを先に取り入れてから活動すると、やるべきことの生産性が2〜3割上がるんやで」みたいな話。いい話だ。やる気が出る・・・。

3回目:
2回目の終わりに「トライしてみる」と言っていた手法を試した経過や結果、感想を話す。
例)自分の活動のうち1週間に数時間、目の前の実務をしない時間の確保をトライ(絶対に商談入れたりしない時間)した感想

改善するためのヒント(一般的にこういう対処法があるっぽいみたいな話題)を元に、しばらく何をトライしてみるか相談して終了
なんの話をしたのかは割愛しますが、この日話しててアインシュタインの名言を聞かされ、いい言葉だな〜と思ったのはナイショだよ。

4回目:
3回目の終わりに得たヒントをもとに「トライしてみる」と言っていた手法を試した経過や結果、感想を話す。
本当はもう少し継続してみたい気持ちもありましたが、一旦この辺りで終了としてみました。

# 複数回の利用をしたかった背景

実は、noteにも何回か書いているのもあるのでご存知かもしれないんですが、私は以前に他のカウンセリングのサービスを利用していたこともあり、オンラインカウンセリングのデメリットもある程度理解していました。

・30分1回きりのカウンセリングの限界をあらかじめ知っていた。
・担当のカウンセラーさんが毎回変わることのデメリットもわかっていた
・毎回会話がリセットされ、説明コストがかかりすぎる、という点など
・経過を時々振り返ることにメリットがあると感じていた。

自腹でカウンセリングを受けるとなると、複数回=費用がかかってしまいます。しかし今回は会社の契約範囲であれば無料で「複数回」で「定期的」に利用することが可能であり、上記のデメリットも解消できると感じて利用を開始してみることにしました。

実施してみて分かったこと

① 上司やマネージャーとの1on1と何が違うのか?
- 向いている相談の性質が異なる
現場の1on1は具体的な状況や前提知識があって、具体的な内容の相談が向いていると思っています。カウンセラーさんとの相談は、前提が共有されていないところから客観的にアプローチできる強みがあると思いました。(社内でも少し遠い関係の人と話す方が解決しやすいこともある)

- 利害関係の無さがアプローチしやすい内容もある(★これ重要)
社内の人間関係などを配慮するとストレートに相談しにくい話もあります。
1on1の相手が自身の評価者であるケースもあり、本音で話せないシーンもなくはないはず・・・
また、ぼんやりと課題に感じていることを自身でもみ消してしまうケースも。

一方、被評価者に対する 1on1 の場合にも、評価する側やマネジメント側からすると「こうあってほしい」という思いが前提で話をされるケースもあるはずで、話題の方向が無意識にコントロールされてしまう恐れもあります。(相談者側はそれを望んでいないケースもある)

社内1on1 の相手は基本選べません。

誤解を恐れずにいうと 「相談したい相手でもない人と 1on1 をしなくてはいけないケースもある」 ので、それ以外に 「この人とは話してもいい」「この人と相談したい」という相手がいると心に余白が生まれる 気がする。

※ 現在自分自身は社内での 1on1 ではしっかり話たい話もできていますし、話すことで解決解消に動けている側面があるので、不満があるという意味ではないです。
※ 同じ目的に向かって仕事をする仲間として、協働する上で「相談」や「報告」は大事なので、日々の1on1は役立っています。一方、仮に 1on1 の相手が信頼できたとして、仕事の話はできてもプライベートな話をするのは憚られるケースもあり、悩み全般を話せるわけではないかな、と思っています。


② そもそも複数回利用するメリットは?

- 相談者は相談のプロではないので、初回30分で悩みの核論まで話せる相談者は多くない
現状の共有をしているだけで30分経ってしまいますし、時間制限を意識しすぎると、悩みの浅いところで解決方法?の提示みたいなのが始まってしまい、「なんかあんまり相談してよかったという実感がない」という結末を迎えがちです。

- 悩みやモヤモヤが30分の会話で寛解できるケースはあまりない
ある一定は経過がないとそれが改善、解決できたかの判断がつかないものもあり、振り返らないためその方法があっているかなどもわからない。
また、その1回でスッキリしなかった場合、「相談しても意味なかった」という評価で終わってしまう。

その相談相手がよくなかったのか、核論に触れられないまま表面を撫でた対応で終わっただけなのか判断しづらいのも私にはあまり合わないかな・・・と思ったので、思い切って複数回・定期的なカウンセリングをお願いしました。

さいごに

結論、カウンセリングを定期的に複数回利用するメリットは大きいと感じています。

1. 機密は守られる前提で利害関係がないので、相談の際に言葉選びや伝え方に過剰に気を使わずとも良い

2. 経過を追って話ができる

3. 回数を重ねることで、悩んでいることの解像度が上がる(ケースもある)
当初悩んでいるとは自覚がなかったことが課題の核であると気付かされることも

4. 逆に「悩みがない」ということを確かめる機会にもなり得る
虫歯予防に歯医者に定期検診に行くのと同じような感じ

ということで、もし少しでも興味を持った方はメンタルに疾患や支障がない段階でもぜひ体験してみて欲しいなと思いました。

心の拠り所は複数あった方がいざというとき追い込まれずに済むのでおすすめです。

これから年末の忙しい時期に突入する方も多いかと思いますが、自分の平和な日常を早い段階から守る対策をすると良さそうです。

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カナエナカ
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