今回は被積分関数にガンマ関数が含まれる積分を紹介します。具体的にはログガンマの原始関数。
積分表示はやたら有りますが、残念ながら、
申し訳ないけど、私の知る限りガンマ関数単体の原始関数、実数の積分の閉じた形は無さそう。(未解決なのか?)
積分一覧
今回はログガンマの積分のみ解説しますが、
次回ではガンマ関数の留数の性質を解説していきます。
取り敢えず今回、次回で扱うもの含めた積分一覧どうぞ
ログガンマの積分(ラーべの公式)
ただし、$${n\in\mathbb{N}}$$
留数定理
ただし、積分経路はガンマ関数の$${z=-n}$$の極のみを囲う。
カヘン-メリン積分
ただし、$${0<\sigma\, ,\, 0<\Re{(x)}}$$
$${i}$$は虚数単位
解説
前述通り、今回はログガンマのやつのみです。
これまた 記憶のどこかで見た導出で、ざっくりした感じの証明になるので、厳密かはわからん。
でも、知られた結果なので、式は正しいです。
ログガンマ
ある積分を区分求積法の式にします。
ここで、ガウスの乗法公式
の、対数をとったもの
を使うと、
さらに、スターリングの公式
を使うと、
見にくいので整理する
約分して、前の1/nを中に入れて、整理すると、
きたー。よって、
積分区間を変形すると、
これを、yで和をとると積分区間がくっついて、
したがって、
なかなか綺麗な式。
おまけ
右辺のログの和を積で表すと
これを適用して解くと、
$${1^1×2^2×3^3×...n^n}$$が一般化される。
こんなお遊びみたい(数がデカすぎる)な関数まで一般化できるなんて。。ってかんじ。
何回でも和分すればもっとデカい関数も表せることになる。すごい。
ここまでです。ありがとうございます。