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高齢猫の看取り②
〜猫伝染性腹膜炎(滲出型)と思われる症状が出て、14歳で他界した愛猫みーこちゃん♀の最期〜
食べなくなって3日目。
朝
ご飯にウエットパウチの半分を準備するがやはり数口程度。
目ヤニを取り、体を拭いたりお手入れを手伝う。
動きが鈍い。
食べるためにやっと起き、終わるとすぐに体を横たえる。トイレのためにやっと起き、すぐ横たわる。
この状態では病院へ連れて行くことのほうが体への負担が大きい、検査をすることもストレスがかかる。
検査等して、病名がわかったところで‥。
年齢的にもお迎えが来たのだと感じ、看取る覚悟を決める。
食べなくなって4日目。
朝
食欲はほとんどない。お皿に準備したご飯の匂いを嗅いで数口舐める程度。
水を飲むこともしない。
自分の好きな場所でほとんどの時間寝ている。
食事とトイレと移動の時に動いて、動いたあとに努力呼吸。
目ヤニを取り、体を拭くお手伝い。
昼
ご飯、匂いに釣られてお皿の前まで食べに来るが、舐めるだけ。
水を飲もうとしない。
すぐ定位置に戻って横になって過ごす。
夜
定位置から動いていない。
せめて口を潤してあげたいと思い、シリンジで水分2ccを2回。
お腹を大きく動かして呼吸している。
時々、体を動かしてあげて除圧と、少しでも楽に呼吸できるように姿勢を直す。
食べなくなって5日目。
朝
ご飯は匂いだけ嗅いで、少し舐めて
食べない。
水分はシリンジで20cc。
夕方
珍しく飼い主の座る長椅子の横に登ってくる。
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みーこちゃんの隣に座り、撫でたり姿勢を直したり、毛繕いなど手伝ってすごす。
夜
長椅子の上で落ち着かない様子になり、床に下ろすとお風呂前の床によろけながら移動して寝そべる。
湿った呼吸音を立て大きく溜息のような息を吐くようになり苦しそう。
少しでも楽に呼吸ができるようにと体位交換のお手伝い。
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深夜
電気を消しているご飯やお水、トイレを置いている部屋の方へヨロヨロ歩き出したので、体を支え連れて行く。
部屋は電気をつけず、クッションに体を横にし、ひとりにしてみる。
他の猫達と長椅子のある部屋で過ごしていると、5分位経った頃、
みーこちゃんの「あぉーん」とふり絞る鳴き声が聞こえ、
努力呼吸で鳴くことをしなくなっていたので数日ぶりのみーこちゃんの声に驚きながら駆け寄った。
身体を起こし、吐きたそうな様子。
吐きやすいようにと体を抱え、姿勢保持を手伝う。
大きく体を動かして少量の吐血、
抱えている両手に伝わるみーこちゃんの体動。
苦しそうにしていた呼吸音が静かになり、
痙攣のような全身の動き数回、
抱えている腕の中で、
息を引き取った。