猫 の看取りを終えて➆
〜急性腎不全から2年が経ち食事を取らなくなった愛猫セレスちゃん11歳♀の介護を終えて〜
食べなくなって15日後に息を引き取ったセレスちゃんを、即席で作った棺桶に入れ、生花を添える。
生花は黄色やピンクの明るい花を選んで近所のお店で調達した。
これまでもお世話になっている動物のお寺に御供養をお願いし、
最期のお別れのためお寺に向かう。
セレスちゃんの入った棺桶を抱えて本堂にはいる。
受付で、合同火葬の手続き。
火葬の為、重さを計ると全体で2.3kgだった。
手続きを待つ間、お線香を供え、鈴を鳴らし、礼拝。
手続きを済ませたあと、住職から「大事にされたのですね、綺麗な身体です」と言葉をかけられ、涙が溢れる。
その言葉に感謝を伝えたかったが、頷くことがやっとだった。
心の中では、セレスちゃんにとって良い飼い主だったかなんて分からない、ただ一緒に暮らしてくれてありがとうと思った。
本堂を背に手ぶらで外へ出た瞬間、押し殺していた感情が溢れ出て、声を上げて泣いた。
セレスちゃんの存在は、とても大きかった。
セレスちゃん、またね。