数稽古 重ねるごとに理解する味
久しぶりのノートです。
何かについて習得したいとき、頭を使ってあーだこーだというよりは、何度も同じ行動を行い呼吸をするように不随意筋になるくらいに繰り返すというのは有効だと思います。
私はこの方法でチョコレートについての理解を深めていきました。
子供のころからわりとこのもくもくと量をこなすという行為が好きだったように思うので性格的にあっていたのかもしれません。
例えば、鉄棒の逆上がり。
読書感想文。
運動神経のない私は鉄棒が全くできなかったのですが最終的には両手を離して手を膝抱えして回るという高度な技などまでできるようになっていきました。(今は体重が重すぎるという別の理由で体があがりません、、、あのころの身軽さに戻りたいですね、、、、)
読書もどんどん本とあらば読みつくす、、そんな勢いで読んでいたことで知らず知らずのうちに数多くの漢字を覚えていたり、語彙が広がった、という読書による恩恵を数多くうけていることを後ほど知るようになる、、、など。
同じようにチョコレートについては、自分がもともとチョコレートを全く知らないという前提のもと、とにかく目につくチョコレートを食べたことがないものはないというくらいにテースティングすること、、、を初めて仕事でチョコレートを販売するとなったころどうやって覚えるかは、過去の自分の経験からひたすら食べることでした。稼いだ給料のほとんどはチョコレート代となって消えていきました。そしてチョコレート、やカカオと書いた本があればかたっぱしから読むこと。
数稽古という言葉はブログを書き始めたころ、ブログも毎日書いて習得するものがある、、、ということから徹底的に量をこなしなさいという教えを端的に表した言葉で、数稽古しなさい、数稽古しなさいとよく言われていた言葉です。
チョコレートソムリエになりたいんです、どうやったらそんな風に仕事ができるのでしょうか?ということを時々聞かれることがあるのですが、この数稽古ができるかどうかというのは重要かもしれませんね。
またそれが「自分が消費する楽しみ」として行うのではなく基本は「第三者に向けてこの良さを伝えるには?」というアウトプット前提で行うことです。
仕事としてチョコレートと向かうときと、自分がチョコレートを楽しむときの心のベクトルの向きって真逆なんです。
テースティングをするときも、仕事としてテースティングをしているときは
この→は外側に向いていて、自分が楽しむときは自分側に向いています。
この感覚わかるでしょうか。
もしお読みになっている方が、チョコレート関係の仕事をしていてテースティングをしてそれを仕事に活かしたいと思われている場合はこのベクトルを外にむける(=アウトプットすることを前提とする。その長所や特徴をつかみ、お客様へ伝えることを前提とする)ということをやってみられるといいと思います。
自分がただただチョコレートの風味をエンジョイしたい!というときは難しいことを考えずただただその味わいを受け取ってみてください。
その心地よさがあなたに与えてくれるものを受け取る。
どちらの方法であっても何度も回数を重ねると確実に「あ、わかった」っというときが来ます。
ぜひやってみてくださいね。
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