「その腕の痛みはよい立ち方で変わります」のハナシ
体験会とタイミングが合わず
パーソナルにきてくださったGさん。
イス軸法をやろうと思ったキッカケは
「疲れやすかったり日常がしんどいのは
姿勢のバランスが悪いから?」と
ご自身で思っており
いろいろ試している過程で
イス軸法を知ったからですと。
確かにGさんの立ち姿は
横から見ると踵のラインよりも
頭が半分後ろにでているくらい反った姿勢。
写真を撮って見せて初めてGさんは
自分がこんなに反っていると知ったそう。
人は自分がどう立っているか自覚できない。
だからなぜしんどいのかわからない。
レッスン中に写真を撮ってお見せするのは
客観的にどうなのかを知ってもらうためです。
ちなみに私は昔
スキージャンプ中みたいにすごく前傾してた。
もちろん自覚ナシでした…
前モモ張るのも当たり前。
レッスンを進めていく中で
少し前に痛めた腕がまだ治っておらず
特定の動きをすると痛い箇所があるとGさん。
首も右を向くと痛みがでるそうで
現在治療で鍼に通っていらっしゃるとのこと。
長年痛めてきたわけではないし
怪我や炎症でもなさそうなので
「体軸入ったらなんとかなるかも」と思った。
だけど何度かイス軸法をやっても体軸が決まらず
Gさんの痛みはあまり変わらなかった。
ピンタ破れたり…というのは冗談で
こういうパターンもあります。
変化させるにはちょっと時間がかかるお体。
普通はちゃんと体軸が入るまで
何度も調整してイス軸法をやってもらう。
でも思ったことをビシバシ言える人もいれば
ことばを慎重に選ばなきゃいけない人もいる。
言われすぎて落ち込んだりイヤになったり
言葉が多くて大混乱したり
アドバイスが多いと逆効果になる場合も。
Gさんも
「これ以上修正すると混乱させてしまうから
今日はここまでにしておこう」と判断。
体軸の入りはよくないけど
目的は定着させてもらうことなので
出来る範囲で続けてもらえそうな
むずかしくないところで今回はストップ。
体軸の入りきらなかったもう一つの原因は
一回のレッスンでは変わらないくらい
Gさんの歪みが強かったから。
骨盤の前後の傾きと
左右差と
ナナメねじれが組み合わさっていて複雑だった。
長年頑張って体を支えてくれていた
筋肉たちや体は急には変われない。
急には変われないけど
絶対に変わることは確か。
どういう風に変えたら一番早いか
調べるために
私の体でGさんの骨盤の形を再現してみた。
モデリングって相手の体を知るのに
すごく役に立ちます。
再現したまま動いたら確かに痛い!
腕と首が痛いのは骨盤の歪みが原因でした。
骨盤が歪んでいても
どこも痛くなかったら別に問題はないけど
左右差が激しくて痛みが出る場合は整えましょう、の気持ち。
根本解決するにはアプローチは
首や肩ではなくまず骨盤から。
Gさんのためのメニューを組んで
やってもらうことにした。
最初カカトよりも後ろにあった後頭部は
レッスン終わりにはよきところに収まり
反っていた背中もよい感じに。
ペットボトルのふたをあけるのも大変と
言っていたけど、
いまなら開けられるんじゃないだろうか。
立つのもしんどくないはず。
もっと体軸が定着したら
骨盤も整って腕の痛みもなくなるでしょう!
良い立ち方は腕の痛みも変えるのだ。
以前西山先生が
「自分には才能がない、
能力がないと思っている人も
本当は力が発揮できていないだけかもしれない。
いい立ち方ができると
自分の本来の能力が発揮できるようになる」
とおっしゃっていた。
スポーツだけでなく
Gさんみたいに
日常で自分には体力がないとか
筋肉がないと思い込んでいる人にも
歪みのせいで痛みが出る人にも
いい立ち方を身に付けて
自分のやりたいことに力が発揮できるように
なってもらいたい。
痛くない毎日を送ってもらいたい。
ヒトってとってもパワフルな生き物なはず。
「立つ」って奥深い。
答えはものすごくシンプルなんだろうけど。
I love 体軸。I love イス軸法。
多くの人に届きますように。
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