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イス軸法的・事情聴取その2のハナシ

前の記事「イス軸法的・事情聴取のハナシ」に出てきたAさん。

記事はこちら↓


事情聴取レッスンの次にパーソナルにきた時は
「体軸を身につけたいならやらない方がよいこと」を理解して守ってくれたらしく体軸はとても良い感じでした。
猫に頭突きされて吹っ飛んだ話もしてくれたし。


なのですが、その次のレッスンで
また素晴らしい事情聴取のネタを
携えて来てくれました。

最初の体軸チェックで
どこから押しても強かったし
わざとコチラがAさんの軸を崩してもすぐ軸が戻ったし(イス軸法なしで)
なかなか良い仕上がりかも!と感じた。

今日卒業しちゃうかなさみしいなと思った矢先。

何か気になることありますか?と聞いたら
「長距離走りたいのだけど膝が痛くなる」
ですって。

ん?んんん?
けっこう軸はよい感じなのに膝が痛くなる?
どーゆーこと?おかしくない?
これはまた何かやってますねAさん!

ってことで事情聴取アゲイン。


問い詰めたところ(詰めてないけど)
「速く走るためにゆっくり歩いています」
とのこと。そういうトレーニングがあるらしい。

それです、そのせいですよ膝痛くなるの。

まずは歩く姿と走る姿を見させてもらった。
上半身は首が前に、下半身は膝が前に出る歩き方。
Aさんは週に3回くらいこの姿勢で
ゆっっくり階段の上り下りをしているとのこと。
それは膝によろしくない…

「体軸が身についてきたからいいかなと思って」

なるほど。お気持ちはわからなくない。
でもこの辺はちょっと難しいのです。

例えば歩くとか、家事とか、仕事での動作とか、いつも何気にやっている動きならそのまま体軸が使えるケースがほとんどだと思う。

でも日常でやり慣れていないことする場合、
体軸を知る前に頑張ってやっていたトレーニングをする場合、
普段やっていないことをトレーニングに取り入れる場合などに
体軸を使いたいとなると

いままでと違う、
体軸を使うための訓練や練習が必要になる。

トレーニングの認識を変えなきゃいけないのと
これまでの体の使い方の癖を出さず体軸で動く練習ですね。

もちろん中には
たまたまうまく
体軸の世界に移行できる人もいるし

Aさんみたいに
せっかく体軸が身についてきたのに
わざわざ崩しにいく結果になる場合もある。

基本の体軸オッケー!って言う前に
トレーニング始めちゃうのは
スタート地点に立つ前に
靴も履いていないし準備運動も終わっていないのに走り始めたのと同じ。

もったいない!

ダメ出しばっかりしたいわけでなく
これは私自身が一番実感していることなのです。

私は
何もしていない状態で押されて強いとか
体軸がある状態には なってきたけど
カポエイラに活かせるようになったかというと
全然ダメだと思っている。
いまだにちっとも体軸を活かせていない。

それが前回西山先生のパーソナルを受けた後から
なんとなく使える場面が増えてきた。

こうやって使えるようにしていくのかと
西山先生に体で実感させてもらって
体軸を使う入口が見えてきた感じ。

つまりわたし自身は今やっとスタート地点に立った…いやスタート地点が見えたくらいの感覚。

今パーソナルに来てくださっている方に
「卒業」と言っているのは
日常生活で、お仕事で、健康目的で体軸を使いたいのならこれでオッケーですよという意味で

競技に活かす、プロフェッショナルな活動に活かすとなるとスタート地点に立てましたね、ここからですよの位置。始まったばかりなのです。


偉そうなこと言ってすみません。

イス軸法は簡単だけど、体軸の世界は奥深くて
西山先生のお話を聞くたびに、
文章を読むたびに
わたしまだまだ何にもわかってないなと思う。

まだまだと思うからこそ、
自分の経験や思ったことを、経験したことを
体軸を身に付けたい人に共有できたらと思う。

あ、これを読んで下さってありがとうございます。

ちょっと脱線しましたが
Aさんには
今のAさんのためのイス軸法をやってもらった。
歩く姿勢、走る姿勢が変わって
痛みも最初より軽くなったそうです。

「今日卒業でよいかと思ったけど
いろいろやっちゃうからまだダメです!」
と言ったら
「まだ卒業する気はありませんから」
といってくれた。ありがたい。

その姿勢も体軸崩れてますのハナシしたら
またガーンってなっていたけど、
Aさんなら大丈夫。

今度、罵倒カフェに行くといっていた。
Aさん罵倒されたくらいじゃ体軸抜けなそう。
またおもしろいことあったら
ネタにさせていただく。

いつもありがとうございます!!


事情聴取は特殊ケース。
普段は普通にパーソナルレッスンやってます↓







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