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二拠点思考とリジェネラティブ/ソトコト編集長指出さんin岐阜県各務原市

岐阜県各務原市で開催された、那加デザインミーティング。

今回は、ソトコト編集長、指出さんをゲストに迎えてのトークイベント。
地域で活躍する人たちとのクロストークもあり。

指出さんが最近出版された新刊の話から、二拠点思考やリジェネラティブというキーワードをもとに、地域での豊かな暮らしの事例についてや、ウェルビーイングなとは?についてのお話を聞いた。

ずいぶん前に、我々の運営するかかみがはら暮らし委員会をソトコトで掲載してもらったことがあり、お久しぶりにお会いしたけど覚えていてくださり嬉しい。

指出さんは、良い声で優しい話し方で、聞いてるだけで心が落ち着く。
癒し効果のあるトークって珍しいと思う。


二拠点思考は、実際に二拠点に住まなくても、頭の中で思いを寄せる場所、地域が複数あると楽になるのではないか、という考え方。

私なら、例えば実家のある山県市や母校のある本巣、旅したヘルシンキや台北なんかも、それにあたる気がする。

今住む場所だけでは逃げ場がない、制限されているともし感じたときに、ふらっと行って馴染める別の場所、いつも気にしている別の地域があると、確かに世界が広がって、気持ちも緩む気がする。

環世界の話も面白い。
自分が認識することで世界が立ち現れる。
東京にカワセミがいないと思い込んでいたらいつまでたってもいないという認識だが、カワセミがいると知ったらもうそこはカワセミがいる世界に変化する。

何も、誰も、いないのではなく、まだ見えていないだけ、というものはたくさんある。

新しい活動や新しい関係を作っていくこと、知らないことを知ることで、今までなかった世界が立ち現れる。
私はその瞬間に立ち会うのが好きだから、イベントの企画も3rd penguinの伴走サービスも、常にそこを面白がっているからやれるんだろう。


指出さんだけどなく、先を示してくれる人たちは、新しい概念を言語化するのが得意なんだなぁと感じる。

二拠点思考とか、関係案内所とか、なるほどと思う言葉がいっぱい。
柔らかく人々を巻き込み、きっと知らず知らずのうちに当たり前のように使っていく言葉たち。

イズムのようなものを、少しずつ広めていく伝道師なんだな。

指出さんの本オンザロードの販売


後半は指出さんと一緒に、各務原市の那加エリアで活躍するみなさんのクロストーク。

那加駅近くのお花と喫茶のお店「karakuru」さん、東亜町会館の1階にあるハーブとスパイスのカフェ「matane」さん、これからできるゲストハウス「ato」さんの3人。

どなたもそれぞれお店をやりだす動機があり、このエリアに来た理由がある。

karakuruさんの「家から近いからここでお店を出した」というのは今の自分にはめちゃくちゃ共感できる。
かつてお店をやっていた頃は、アクセスなど立地の良さとか物件の雰囲気とかを重視する考え方だった。

今、夫が自宅近くで本屋「カクカクブックス」をやっているように、今自分がもしお店を出すなら自分の住まいの近くに出したいと思う。
それは、このエリアが魅力的になってるから、だけではなく、やっぱり自分が住む場所に自分の好きなお店があったほうがいいに決まっているから。

この日は、カクカクブックスとして指出さんの本の出張販売という形で出店させてもらった。
気さくな指出さんと話してると、おこがましいけれど、ずいぶん昔から知っている近所の人のような感覚になった。

あの馴染み力はすごい。
いつ会っても、きっと、当たり前のように普通にお話しできそうだ。

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オゼキカナコ
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