おやつより、おひるねより、もっと好きなもの
もっち♪
もっち♪
まみむめもーっち♪
おやつ好き♪
おひるね好き♪
「カナちゃんは?」
もっと好き♪
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頭の中が年中春気分の私だけど、ネコが家に来てからの脳内お花畑さは著しく、「人格変わった?」と言われるほどである。
変わってない、変わらんよ、もともとだよこれは。
今いちばんのお気に入りの替え歌は、幼い頃聞いた覚えのあるNHKの番組で流れていた「ポッケ」の歌の替え歌だ。
汎用性がありすぎる点が気に入っている。
「ポッケ」の部分を愛猫の「もっち」に変えるだけだ。
おもちというネコがいる。
愛称は「もっち」
白くて頭に海苔みたいな黒い模様があり、背中にも黒い丸い模様が4つ並んでいる。
さながら豆大福のようだと思うけど、あえて「おもち」という名前だ。
かわいい。
ベルカというネコもいる。
愛称は「ベルちゃん」
ハチワレの黒白模様でいつも真顔でクールなパイオニア。
なのに食いしん坊で運動神経が悪いのでそのギャップに萌えると身内界隈で評判だ。
かわいい。
おもちとベルカ、二匹合わせて「もちベル」と便宜上書いたりするけれど、実際に二匹を呼ぶときは「ネコネコ」と呼ぶ。
「ネコネコ〜❤︎ ごはんだよ❤︎ 慌てないで、うんうんわかったよ、ちょっと待って❤︎ 今あげるからね❤︎ おもち、目やに出てるよ、あとで取ろうね❤︎」など。
毛むくじゃら村の村長の孫娘、もちベル族の最後の姫様であるおもちは、とにかく高貴なお姫様であるので、高い場所(棚の上とか窓枠とか)から下々の者を見下ろすのが常であり、簡単には触れさせてもくれない。
だけどそれは私にとってのご褒美。
下僕を蔑むその目線は快感ですらある。
かわいい。
そのおもち様。
私が帰宅しても階段の上から見下ろして「あなた誰なの?」という冷たい目線で無言で睨みつけ、毎日私は「はじめまして、私、この家の者なんですが、入ってもよろしいでしょうか・・・」という気持ちで接することになる。
もう1年以上この調子だ。なんなんだこの関係性。
いつ慣れるんだ。かわいい。
そんなおもちであるからして、ポッケの替え歌は私自身への応援歌である。
「カナちゃんはもっと好き」なんて絶対に絶対に言うことはないおもちが、歌の中だけではカナちゃんが何よりも好きなのである。
大好物なちゅ〜るより、陽だまりでのおひるねより、カナちゃんが一番好き。
最高。
私は毎日この歌を歌いながら(←ちょっとした病気)
「おもちの冷ややかで美しい目の奥には、私への本当の思いが詰まっているのではないか」
と、おもちを見つめる。
大体が目をそらされるのだけど、悲しくなんてない。
いつか、いつの日か、心からそう思ってもらえることを信じて、、、
今日もうっとおしいほどおもちの近くでおもちの歌を歌い、鼻チューを(無理やり)して、首筋の匂いを嗅いで、「私たち、相思相愛だね」ということにしてみた。
気分も上がるし何もかもがきっと上手くいく。
(都合のいい)歌は、ポジティブになれるおまじないだ。
歌おう!
(せつなさを踏みつけて)
自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!