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食べれそうなものは食べてみたい欲が会議でも発揮されてしまった話

公園を良くしていこう!の会議に出席したら、セミの食べ方講座になってしまった話を書く。


最近、会議は「どれだけ空気を読まずに発言できるか」が重要と思ってる節があるので、気づいたことはどんどんぶちこんでいってます。
良いと思ってもらえたら今後も採用されるし、あいつちょっとあかんと思われたら断られるだけなので、とてもスムーズ。


今回は、とある講演会でお世話になった声をかけていただき、名古屋市港区まで。
川の流れに沿うようにして整備されている広大な公園「農業文化園・戸田川緑地」の良き未来を話し合う、戸田川緑地賢人会議なるものにオブザーバーとして参加させてもらった。


ここ数年、市役所さんのいろんな委員会にも出席させてもらったりして「お堅めの会議」というものの雰囲気にも慣れてきた。
その中でも「自分がいることで意味がありそうな会議となさそうな会議」もわかってきた。

知識も専門性もない私が単に「いち市民として行政と一緒に何かやってる感を出す」ためのただの人数合わせや、結論はあらかじめ決まっていて拍手だけのために集まる会議などは、自分がいる必要性が全くない。
「会議」というもの自体は有意義であれば楽しく思えるタイプなので、一旦は好奇心で参加するものの、人数合わせの会議はすぐに冷めるので良きタイミングで去る、をしたりもする。


今回も、公園の指定管理を任されている行政の外郭団体の方達が中心ということでそこまで期待しすぎず。
でも違うエリアでの活動を知るのは単純に楽しみだということで、あまり前情報もなく参加。
公園でのイベントや行事などを含め、今後の戸田川緑地のあり方を考える、というような内容で、年に2回ほどいろんな関係者を集めて話し合う会議ということだった。

農園文化園・戸田川緑地は、会議の前後で少し見て回るには大きすぎる規模だった。
綺麗な芝生にさまざまな木々や植物がそこかしこに植えられ、温室では野菜が育てられていて収穫体験もできたりする。

私が普段ホームとしている、岐阜県各務原市の学びの森という公園とは、規模感も植栽のバリエーションも全然違っていた。
ビオトープの専門家の方も関係者にいるおかげなのか、持続可能でなるべく多様な生態系を保つために配慮された動植物のあり方を考えらえている。

今まで、かかみがはら暮らし委員会というコミュニティを通して、学びの森という公園とそのカフェを中心に活動してきたけれど、その活動の中心はあくまで、公園というものを「場」として捉えて、その上でどんな活動ができるか、ということに注力してきた。

公園自体の芝生の整備や木々の剪定などはまた別の指定管理業者がやっており、そことの接点は特にない。
正直、管理業者さんがどこまで何をやっているのか私は知らないし、知ろうともしなかった。
あくまで、ハード面の整備のイメージだけがある。

戸田川緑地賢人会議は、そんな公園整備や管理をする指定管理者側の人たちの会議だ。
ハード面の整備がもちろん主な業務ではあるだろうが、会議自体は普段私たちがかかみがはら暮らし委員会でやっているような、企画や活動などソフトの部分の話題が中心。
企画と、実際の公園の状態とをリンクさせていく具体的な案の出し合いだった。

指定管理者が単にハード面の整備だけじゃなく、公園の未来を考えて企画まで作っていくのがすごいなあと思った。
もちろん契約条件にあるのだとは思うけど、関わる人たちのアイデアも多角的で面白い。

ビオトープの専門家の方、小学校の先生、アナウンサーの方、介護施設の方、建設業者さん、市役所さん、などなど、関係者がバリエーション豊か。
そしてそこに「良くわからんけど公園でいろいろ活動したりコミュニティ作ったりしてて、この辺りの人たちとはまた違った意見が出てきそうな人」枠として呼ばれた私。

「公園」という誰もが利用する場を考えるときに、多様な視点は本当に重要だと思う。
同じ属性の人たちだけでは思いつかないアイデアが出てくるのが面白い。

公園のことに詳しい人じゃなく、私でいいのかしら?と思っていたけど、公園に詳しい人はすでに内部にいるし、それよりも「多様な視点」の1人として呼ばれたのが嬉しかった。

専門的な話も多くて学びがある。
特に生態系を守るために外来種の除去などの話は聞いていても飽きない。

クズのツル取り
メリケントキンソウの駆除
クビアカツヤカミキリの生息調査
アメリカザリガニの駆除
アレチノヌスビトハギの駆除
・・・

常に私のクセなのだけど、あまり聞いたことのない動植物のリストを見ていると「食べれるのかな?」と一回考えてしまう。

一時期、昆虫食や野草食が気になって、調べたり実際に採取して食べたりしていた時期があった。
食に興味があるのと、好奇心が強いので、食べれそうなものは一回食べてみたい欲がある。

会議中、気になりすぎて一つ一つの植物を調べていった。

なるほど、メリケントキンソウは地元の公園でもよく聞くがトゲがあるから食には向いてなさそうだし食レポもない。
クズは知ってる人が食べてたからなんらか食べる方法はあるだろう。
アメリカザリガニは処理めんどいし可食部少ないけど美味しいよね。
カミキリムシは先日幼虫を炒って食べて美味しかったけど、クビアカツヤカミキリというものも食べれるのだろうか?
・・・

などと調べ物が捗りすぎて、でも会議も聞かないといけないし忙しい。

今回はオブザーバー参加なので特に自分は意見を求められてはいないのだけど、感想を言う時に素直に気になったことを話した。

駆除対象のリストが楽しいです。食べれるかどうか気になってしまい調べましたら、ザリガニやカミキリなどいくつか食せるものがありそうだったのですがそういう企画などはされてますか?駆除するものを食べることの良し悪しはあると思いますが、可能性としていかがでしょう?」



そこから、昆虫食やジビエや野草食に同じレベルで興味のある方が何人かノリノリで追いかけて発言してくれて、大変場が和んだ、ありがたい。笑

「セミもいますからね!とってその場で羽もいで油でじゅっと揚げるのもいいですね〜!でも海外の方がとりすぎて問題になったりもするし要検討でうけど〜」
などと言い出す方もいて、会議室はあっという間に「食べるって視点おもろ〜〜〜」勢と、「虫食べる話はやめてくれ〜」勢とに分かれて、やんややんやして面白い。

これからお昼ご飯ですね、というところで会議は解散。

昆虫食の話を実際の食事中にするのは、気をつけて避けている私です。


会議に着くまでの道中での妄想話はこちら。


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オゼキカナコ
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