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2020年わたしの選択 / それでも笑えれば


選択と決断の2020年だった。

みんなもそう、自分もそう。


年末にオンライン演劇「それでも笑えれば」を観た。

劇団ノーミーツの長編演劇、三作目。


劇団ノーミーツの作品を見るのは3作品目。

泣きすぎてティッシュ1箱使い切った、一作目の門外不出モラトリアム

オンライン演劇ってこんなに楽しいんだ!と、ストーリーも仕組みにも感動した。

鼻の下ガッサガサになった。


期待をちょっと斜めに行った、二作目のむこうのくに

「新しい」をこちらの方向に使うのか・・・とちょっと思ったのと違ったけれど、その挑戦自体にものすごく勇気をもらった。

裏チャットで友人と盛り上がるなど。


そして三作目。

「選択式ストーリー」ってどういうことなんだろう?と、思ったけど、すごく面白い仕組みだった。


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観劇中に、視聴者が文字通り「ストーリーの流れを選べる」という仕組みになっていた。すごい!

こちらは、鯛焼きを頭から食べるか、尻尾から食べるかを視聴者が選んで、多数決で決まった「頭から」になったシーン。

ものすごく自然な流れで挟まれてくるので、話を楽しみつつも「選択」するのも楽しくて。


でもストーリーが進むにつれて、だんだん深刻な「選択」も出てくる。

こんなことを視聴者に決めさせていいの?とか、わたしがこちらを選択したらこの人たちはどうなってしまうの?とか、マウスを持つ手が震えるようなシーンもあった。


最後にはまさかの「選択ができない」重要なシーンもあり、そうか、これは迷いなく決まっていることなんだな・・・と思ったらその決断に涙が出てきた。



「選択」ってなんだろう。

こちらとあちら、どちらが正しいとかあるんだろうか?

確かに選択によって、進む道が変わる。

選択によって、結末が変わる。


物語が進むにつれて、私たちは確かに2020年、たくさんの選択を、それぞれ自分なりの選択をしてきたな・・・と思い返した。


わたしに関しては。

2月にお店を続けるのではなく、辞めるという選択をして。

かかみがはら暮らし委員会の理事を続けるのではなく解散し、新しくスタートすることを選択して。

その間にも、今は出かけるべきか否か、誰かと会うのか会わないのか、小さな日々の暮らしから、人生の分岐点になるような大きな選択まで。

たくさんの選択をした。


自分で選んだものに自信をもちたい。

自分で選んだその道は、正しいとか正しくないとかではなく、丸ごと抱きしめて生きていきたい。


選ばなかったもう一つの道も、それはそれでありえた人生。

可能性はいくつもあるという希望。

それはどれも間違いではなく、「それでも笑えれば」良いのだ。


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そんな、年末にぴったりの素敵な「選択式ストーリー」の演劇。

みんな頑張ったよね。

それぞれの選択は間違いじゃないよ。

そんなメッセージをもらえた、素敵な演劇だった。


これからも劇団ノーミーツさんのオンライン演劇は楽しみにしています。



一作目の「門外不出モラトリアム」も最高だった。

感想はこちら。


みなさま、良いお年を!


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