眼科に行って憤慨したお話
長女と次女、学校の眼科検診で相当結果が悪かった。
心配して眼科に連れて行ったら、長女の方は矯正視力はすこぶるよかった。
でも本人が「メガネかけても視力が出ない」とお医者さまにも言ったというから、心の病(嘘つき、構ってもらいたがり)なんじゃないかとお医者さまに言われて憤慨した。
(たぶん長女の勘違いで、矯正視力1.0を0.1って言ったっぽい)
話してみると、そのお医者さまはかなり嫌味&偏屈で、セカンドオピニオンしようかな…とたった30秒話しただけで思った。
お医者さまの対応が微妙なとき、私は必ず横にいる看護師さんの反応をみる。それでだいたいわかる。「あーあ、またはじまった」みたいな表情とか、奇妙な言動に慣れすぎてて能面みたいになっている人の表情は、やっぱりわかる。
厳しいこと指摘してきても、それが患者のためを真摯に思って言っていることなら、看護婦さんの態度も全然違う。
長女は確かに、ちょっと大げさなときもあるし、構ってもらいたくて嘘ついたりするときはある。でもそういうの、親だったら雰囲気で気づく。
私が小学生くらいの頃ってメガネに憧れたりとかもしたし。
心の病とかいきなり言われてびっくりした。
長女に席をはずさせて話をされたものだから、あとで待合室で長女も心配してしまって。
でも、一つの意見ではあるから完全否定はしないでちゃんと受け止めようと思ったけど、次の次女の診察で同席して、ああ、もう病院を変えよう、と決心した。
次女は実は本当に視力が悪くて。
長女も次女も遠視。私の遺伝。
遠視は適度に遠くが見えるし、近くのものも、輪郭程度ならわかってしまうから、遠視がかなり進んでいても発見が遅れる。去年まで検査でもAだったのが、今年はC。
遠視でぼやけたまま、ピントを合わせる目の筋肉を使わないで成長してしまうと、一生、その筋肉が発達せずに、ピントを合わせられない目のまま大人になってしまう。そうするとメガネで矯正しようとしても視力がでない。早めの矯正が吉。
私は子どもの頃に放っておいたクチだったので、未だに右眼は視力がほとんど出ない。レーシックをしてもダメだった。(そもそも筋肉が発達していないからしょうがない)
そのまま弱視になると言われているけど、近視の左目がレーシックで劇的に視力が回復して、ちゃんと見えているので、とりあえず生活に支障はない。疲れはするけれど。パソコンもカメラも、片目があれば十分だもの。片方が近視(+乱視)で片方が遠視(+乱視)というのはかなり稀な例らしいけれど、とりあえず普通に生活できている。
ということなので、近視のつらさも遠視のつらさも乱視のつらさも、一応はわかる。
子どもの体の成長は、普通の人が考える以上に著しい。細胞分裂が盛んだから、筋肉などもその時期に適切に使っておかないと、そこだけ発達が遅れる。私が片方だけ遠視のままだったのは逆さまつげで眼球が傷つきすぎていたのと、左の方が見えたせいで右目を使うことを体が覚えなかったせいだと、当時通っていたお医者さまは言っていた。
逆さまつげは手術をして、その後の症状の進行は食い止められたけど、手術をしたときも、眼帯はしなかった。傷がむき出しで、私に会う人に申し訳ないと思ったから、夏休みの間に手術をした。
眼帯をしない理由は、眼帯をして光を遮って過ごしてしまうと、子どもの眼球は、そんな些細な期間にも「眼を使う必要はない」と勝手に判断して成長を止めてしまって、その後の発達に大きな影響が出る可能性があるからだそうだ。
・・
子どもたちには自分のような苦労してほしくないから、病院通いの必要があったらいくらでもするし、スポーツのことだって考えたいから、いろいろ質問しようと思ったんだけど、その医師…。
スポーツしているんですけど、と言ったら、
「今、そのお話をしているのではありません。お子さんの眼のことを第一に考えているのです。私はスポーツには関知しません。自己責任でお願いします」
???
バスケしてたら眼を酷使するし、今後、眼鏡を作る時期とか、いろいろ聞きたいんですけど…。
学校からの通知に「H27年度A判定」「H28年度C判定」と書かれているのをみて、「遠視だから、昨年もすでに眼が悪かったのに、お母さんが気づかなかったんじゃないんですか?」と責められたり。
そうかもしれないですね。私は親だからいくら責められてもいいけど、そうやって患者自身を責めたりしているんだろうなあ、と、静かに怒りが湧いてきました。
子ども自身にも、やりとりの感想を聞いてみると、「あの人変だったね」だって。
はい、別のお医者さん行こうね。
こういうとき、地域に専門医が少ないという事情は、患者へのホスピタリティに直結する問題だから、今後切実になるのかなあ、と思ったりもする。
車があるから、時間さえあれば遠くのお医者さんには行けるけれども。高齢者の方とか、つらくなってきますよね。
今期、県の委員として「公立病院のありかた」についての会議がはじまるから、なんかいろいろ考えてしまいました。
お医者さんとか教育関係者とか、「先生」って言われる人たちの人格って、本当に大事…。
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