#2 大学病院の予約が大変
妊婦検診で無脳症の診断を受けた私。
帰りの電車で色々と調べて、状況を理解する。
妊娠初期の段階で、何らかの原因で頭蓋骨が形成されない状況のこと。
脳がさらされた状態になるため、子宮の壁にぶつかったりして
徐々に脳が小さくなってしまうことから、無脳症と呼ばれていること。
お腹の中では生きていけるけど、外の世界に出たら長く生きていけないこと。
※奇跡的に1歳くらいまで生きている子の記事もよんだ
状況からして、大きい病院で診てもらうのは悪魔でもダブルチェック。
あ、やっぱり頭蓋骨ありますよ。
なんてことはほぼほぼ無いことが分かった。
周りに経験者なんてもちろんいないし、ネットでブログなどを探しまくる。
ほとんどの方は、中期中絶(人工死産)を選択されていた。
12週を超えると、流産の手術はできない。
出産という手段をとるしかなく、
無理やり子宮口を広げてから、陣痛促進剤で分娩する。
死産届も必要で、火葬・埋葬も行う。
悲しみのどん底なのに、状況を理解しようと、現実を受け入れようと
必死に情報収集をしていた。
とにもかくにも、早く大学病院に行って診てもらいたい…
紹介してもらった病院にすぐ電話をかける。
「うちで出産する人しか、診ることできないんですよ~」
「え、死産の出産をする可能性があっても診てもらえないんですか?」
「そうですね~~」
………
傷心している相手にたいして、何て冷たい対応をする病院なんだろう。
というか、紹介する病院を間違えてるだろ…
産院に電話して、事情を話しすると
「え~ほんとですか??」って…おいおい。。。。
別の病院の紹介状を急ぎ書いてもらう。
速達で送ってほしいとお願いして、翌日の朝には届くように段取りしてもらった。
早速次の大学病院に電話すると、
「予約がいっぱいで1か月先まで埋まってます。」だと?
なぜこんなにたらい回しにされるのか。
悲しみ通りこして苛立ちが湧いてくる…
ついさっきまで大号泣してたのに、色んな感情が生まれる忙しい一日だなぁ
「1か月も待ってたら子どもが成長しちゃいます、何とかお願いします」
と事情を説明し、無理やり2日後に予定をつっこむ。
予約できた安堵で、その日はもう電池切れ。